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書評

歯科診療所のためのエビデンスのあるハイパー感染管理 コストから投資への転換

歯科診療所のためのエビデンスのあるハイパー感染管理
コストから投資への転換

[著]
佐藤繭美 歯科衛生士/第一種滅菌技師
石原宏一 歯科医師/インフェクションコントロールドクター(ICD)

 2010年以降、感染管理に関する専門書が続々と上梓されている。そうしたなか、小さな歯科医院でもできるであろう現実的かつ実践的な専門書が、デンタルダイヤモンド社から発刊された。著者の佐藤繭美氏と石原宏一先生は、地方の歯科医院で感染管理を追求する、知る人ぞ知るその道のエキスパートである。…(文・大野純一/群馬県・大野歯科医院)



歯科診療所のためのエビデンスのあるハイパー感染管理 コストから投資への転換

歯科診療所のためのエビデンスのあるハイパー感染管理
コストから投資への転換

[著]
佐藤繭美 歯科衛生士/第一種滅菌技師
石原宏一 歯科医師/インフェクションコントロールドクター(ICD)

 本書を手に取って最初に目を引かれたのが、「スーパー」よりも上位にあることを意味する「ハイパー」という書名の一部でした。さらにサブタイトルでは、感染管理を考える際に陥りやすいコスト管理について、「コストから投資への転換」と表現されています。
…(文・柏井伸子/(有)ハグクリエイション・口腔科学修士・第2種滅菌技士・歯科衛生士)



デンタルダイヤモンド増刊号『エキスパートから学ぶ! CR修復の超レベルアップ30』

デンタルダイヤモンド増刊号
『エキスパートから学ぶ! CR修復の超レベルアップ30』

[編]
保坂啓一(徳島大学大学院)
菅原佳広(月潟歯科クリニック)
田代浩史(静岡県開業)

 21世紀に入り、コンポジットレジン(以下、CR)による自費診療が普及し始め、国内メーカーからも保険適用外のCRが提供されるようになった。この時期から臨床に取り組み始めた歯科医師にとっては、CR修復による審美歯科治療が認知され始めていたとはいえ、当時のオピニオンリーダーからはネガティブな評価を聞くことも多かったと思われる。…(文・田上順次 /東京都・青山クオーツデンタルクリニック)



『DHのためのメインテナンス 1st book』ハンドスケーリング&超音波スケーリング&エアアブレージョン

『DHのためのメインテナンス 1st book』
ハンドスケーリング&超音波スケーリング&エアアブレージョン

【著】加藤久子(歯科衛生士)

 2020年と2021年は、コロナ禍による移動制限が続き、さまざまな面で人々の生活様式に変化が現れた。歯科においてもそれは例外ではなく、学会やセミナーはオンラインでの配信が主流となった。さらに、オンデマンドのe-learningサービスの普及が進み、無料で視聴できるセミナーも増えた。その反面、情報の取捨選択がいままでよりもいっそう難しくなった。…(文・荒井昌海/エムズ歯科クリニック)



よくわかる超音波スケーラーのきほん

「よくわかる超音波スケーラーのきほん」

【監】長谷ますみ
【著】前池綾乃

 本書は、臨床で歯周治療に携わる歯科衛生士にぜひ読んでほしい1冊です。日々の臨床のなかで、超音波スケーラーを用いて歯周治療を行っている方は多いと思います。私もその一人です。本書を手にしてまず感じたのは、「本当によくわかる!」ということ。それは、超音波スケーラーの使用目的や概要に始まり、歯肉縁上・縁下での操作方法、ポジショニングなどの必須知識が、豊富な写真により簡潔に解説されているからです。…(文・山口珠美/山本歯科・歯科衛生士)



コピーデンチャーズ 複製義歯の製作とその活用法

コピーデンチャーズ 複製義歯の製作とその活用法

[著]
前畑 香 (神奈川県開業)
鈴木宏樹 (篠栗病院)
松丸悠一 (Matsumaru Denture Works)

 デンタルダイヤモンド社から『コピーデンチャーズ』という書籍が出版された。「デンチャーズ」と複数形になっているのは、本書が3名による共著のためかと思われるが、内容も通常の総義歯にとどまることなく、治療用義歯、暫間義歯、オーバーデンチャー、脳卒中患者に対応した例、義歯紛失に対応した例、そしてパーシャルデンチャー、記録用義歯など多岐にわたっている。また最後には、複製義歯に関するデジタル化についても触れられている。…(文・村岡秀明/むらおか歯科・矯正歯科クリニック)



わたしが守る・みんなで見守る 子どものみかたBOOK

わたしが守る・みんなで見守る 子どものみかたBOOK

[監修]髙野博子(東京都開業)

 40年以上小児歯科臨床に携わってきた私でも、臨床を継続するうえで新しい情報の収集は必須です。とくに少子化が進行した社会状況のなかで、子どもに対する保護者の意識も変化し、う蝕予防だけでなく歯列や咬合、口腔機能についての関心も高まってきています。…(文・井上美津子/昭和大学客員教授 小児成育歯科学講座)



インプラント治療のトラブル&リカバリー 併発症からクレーム対応まで

デンタルダイヤモンド増刊号「インプラント治療のトラブル&リカバリー 併発症からクレーム対応まで」

[編集委員]
木津康博 (神奈川県開業)
竹島明道 (東京都開業)
樋口大輔 (松本歯科大学)

 インプラント治療は、現在ではなくてはならない有効な歯科治療法として世界的に広く普及している。そして、インプラント本体や治療術 式、使用材料などの急速な進化は、術者、患者双方に多くの利点をもたらしている。…(文・松井孝道 /宮崎県・松井歯科医院)



海外文献120編から読み解くペリオの世界 リスクと予後・全身・インプラント篇

「海外文献120編から読み解くペリオの世界 リスクと予後・全身・インプラント篇」

【著者】関野 愉

 2021年、探していた道標が見つかりました。本書は、幅広い領域に関する文献が紹介・解説され、先人たちの試行錯誤に基づく研究成果や回避すべき事項、さらには予測を立てた考慮の必要性についても言及されています。これにより、カスタマイズされた患者対応に応用するためのヒントを見つけられます。…(文・柏井伸子/(有)ハグクリエイション・歯科衛生士)



Make the Dental mamelon! こだわりの前歯部精密修復

「Make the Dental mamelon! こだわりの前歯部精密修復」

[著]菅原佳広 (日本歯科大学新潟病院)

 近年、患者の修復治療に対する審美的要求度が高まっていると同時に、より低侵襲な術式を望む声が増えてきたことを実感している。その背景として、ウェブ上にはミニマルインターベンション(MI)のコンセプトに基づいたメタルフリー治療に関する情報が溢れており、患者はそれらの情報をたやすく得ることができるからに他ならない。…(文・脇 宗弘 /大阪府・脇歯科医院)



海外文献120編から読み解くペリオの世界 検査・歯周基本治療・メインテナンス篇

「海外文献120編から読み解くペリオの世界 検査・歯周基本治療・メインテナンス篇」

[著]関野 愉 (日本歯科大学生命歯学部 歯周病学講座)

 私は20代後半のころ、かねてより目標にしていたスウェーデン・イエテボリ大学 歯周病科の研修を受講しました。そのときの親睦会で、イエテボリ大学の歯科衛生士の方が凛として、「私は歯科衛生士を生涯の仕事と考えています」と答えていました。続けて、「イエテボリ大学の歯科衛生士は年間多くの論文を読み、自らも研究して論文を書いています。そして、研究を重ねて、過去の自説を否定する論文を書く勇気もあります」と語っていたことが、いまでも印象に残っています。…(文・渋川理絵/神奈川県・堀元歯科医院・歯科衛生士)



絵でわかるスケーリングのきほん

「絵でわかるスケーリングのきほん」

[著]加藤久子 (歯科衛生士)

 コロナ禍によって自粛生活が続き、日常生活のなかでスマートフォン(スマホ)に触れる時間が増えたという。いまや学生でも、1人に1台のスマホを持っている時代になった。スマホのなかにはさまざまなアプリが入っており、それらはどれもよく考えて作られている。アプリに共通していえることは、「説明書がない」ということだ。なかでも人気のアプリは直感で操作できるようになっており、使い方が複雑なアプリは、よいレビューをもらえないまま消えていく。…(文・荒井昌海 /東京都・エムズ歯科クリニック)



デンタルダイヤモンド別冊 Withコロナ時代に求められる新しい歯科医院マネジメント

「デンタルダイヤモンド別冊 Withコロナ時代に求められる新しい歯科医院マネジメント」

[監修]
MID-G
[編集委員]
和田匡史 (徳島県開業)
武知幸久 (京都府開業)
栗林研治 (千葉県開業)
立浪康晴 (富山県開業)
瓜生和彦 (福岡県開業)

 2020年は全世界が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対応に振り回され、生活様式の大幅な変革を強いられた年であった。歯科医院においても例外ではなく、当院では未知のウイルスへの対応策がわからず、4月に緊急事態宣言が発令されてから約1ヵ月の間、予約診療をすべてキャンセルし、午前中の救急診療のみとする選択をした。歯科医院を運営するうえで必要な意思決定のための情報があまりにも不足していたため、やむを得ない措置であった。…(文・小田師巳 /大阪府・おだデンタルクリニック)



DHstyle増刊号 歯科衛生士のための小児歯科のきほん

「DHstyle増刊号 歯科衛生士のための小児歯科のきほん」

【編】仲野和彦、権 暁成、田中晃伸

 本書はまだ子育てを経験していない歯科衛生士や、小児患者が多い医院に勤める方にぜひ読んでほしい一冊です。それは、小児の発育や小児との診療室でのかかわり方から始まり、資料収集、う蝕、歯周炎、外傷、歯科診療補助、保護者への予防教育、歯磨き指導、フッ化物応用、シーラント塡塞、口腔機能発達不全症など、小児歯科の必須知識が網羅されているからです。…(文・前池綾乃 /としな歯科医院・歯科衛生士)



有病者歯科治療ハンドブック 医科×歯科

「有病者歯科治療ハンドブック 医科×歯科」

【監/編]
和気裕之 (神奈川県開業)
依田哲也 (東京医科歯科大学)

 私たちの仕事は、超高齢社会の真っ只中にある。当然、何らかの病気をもつ患者に対して適切な対応が求められており、今後いっそうその重要性は高まってくるだろう。臨床においては、問診などにより患者の状態を確認して治療にあたるわけであるが、その患者が有病者であった場合、曖昧な知識で対応したくないと思われるはずだ。…(文・松丸悠一 /東京都・Matsumaru Denture Works)



「小児歯科はじめましょう」

「小児歯科はじめましょう」

【編著】田中晃伸(茨城県開業)
    仲野和彦(大阪大学大学院)
    権 暁成(東京都開業)

 厚生労働省の報告では、歯科診療所の受診患者の3人に1人以上が65歳以上といわれているなか、0〜14歳の患者の歯科診療所の受診状況は、35年前と比較して半減している。…(文・稲垣伸彦/東京都・みどりが丘歯科クリニック)



「デンタルダイヤモンド増刊号 院内感染防止対策のスタンダード」

『デンタルダイヤモンド増刊号 院内感染防止対策のスタンダード』

【編集委員】泉福英信(国立感染症研究所 細菌第一部))
      岩渕博史(神奈川歯科大学大学院歯学研究科 顎顔面外科学分野)
      鈴木信治(神奈川県・鈴木歯科医院)

 「お前は自分を守りたいだけだろ!」
 同業者から実際に投げられた悲しい言葉です。自分を守ることは人を守ることになるという理屈は理解されないのでしょうか? 人を大切にする根本的なことが理解されないほど、つらいものはありません。本書『院内感染防止対策のスタンダード』のなかにも「うちの医院を潰す気か!」という、同様の言葉が出てきます。スタッフに手袋の使い回しを指摘された院長の答えがこれです。…(文・加賀谷 昇/東京都・加賀谷歯科医院)



「セルフコーチング 毎日をごきげんにする方法 Enjoy Life篇」

『セルフコーチング 毎日をごきげんにする方法 Enjoy Life篇』

【著】井上 和(フリーランス歯科衛生士)

 日ごろから知識と技術のアップグレードの大切さに思いを置きつつ、「医療人の心の教育や心の持ちよう」にも心を砕く。もはや後者こそが人生の不易の部分であるという思いをもって歯科衛生士人生を語る井上 和さんの著書『セルフコーチング 毎日をごきげんにする方法 Enjoy Life篇』をご紹介します。…(文・濵田真理子/H.M’s COLLECTION代表取締役・歯科衛生士)



「包括的歯科治療で審美と機能を極める」

『包括的歯科治療で審美と機能を極める』

【執筆】田ヶ原昭弘 (愛知県開業)

 私を含めた、後期高齢者と呼ばれる年齢以上の歯科医師が学生時代に学んできた歯科治療は、“一歯一単位の治療”であった。そのため、術後どのような経緯を辿るのかを診ることはなく、術後のトラブルの状況を精査し、その原因を考察することもなかった。…(文・本多正明/大阪府・本多歯科医院/日本臨床歯科学会)



「セルフコーチング 毎日をごきげんにする方法 Enjoy Working篇」

『セルフコーチング 毎日をごきげんにする方法 Enjoy Working篇』

【著】井上 和(フリーランス歯科衛生士)

 ついに出ました! 10年にわたって本誌で連載していた「セルフコーチング 毎日をごきげんにする方法」待望の書籍化! 「毎ごき」ファンとして待ち望んでいた本です。…(文・丸尾 操/歯科衛生士・株式会社PASSION)



「解剖から学ぶ口腔ケア・口腔リハビリの手技と、その実力」

『解剖から学ぶ口腔ケア・口腔リハビリの手技と、その実力』

【監修・執筆】北村清一郎(森ノ宮医療大学)
[編集・執筆]黒岩恭子(神奈川県開業)
       森 淳一(大分リハビリテーション病院)

 人生100年時代を迎え、健康寿命延伸の鍵となるのがオーラルフレイルや口腔機能低下症への対応であることは疑いようもなく、口腔ケア・口腔リハビリはわれわれ歯科界が取り組むべき緊急課題である。…
(文・小出 馨/日本歯科大学新潟生命歯学部 歯科補綴学第1講座教授)



「Longevityに繋がるLOT活用術 ターゲット10」

「Longevityに繋がるLOT活用術 ターゲット10」

【編】宇塚 聡(日本歯科大学附属病院)
   杉山晶二(東京都開業)
   田井規能(岡山県開業)
   髙橋正光(東京都開業)
   宮下 渉(日本歯科大学附属病院)

 書店の店頭で山積みになっている多くの本のなかから何気なく本を「選ぶ」とき、タイトルや表紙、ジャンルに興味を引かれて手に取り、目次を見ながら本の内容を想像し、興味が湧いた章をパラパラとめくり、さらりと内容を探りながら、購入を検討します。…(文・坂本紗有見/東京都・銀座並木通りさゆみ矯正歯科デンタルクリニック81)



「歯科からはじめるアンチエイジング栄養学」

「歯科からはじめるアンチエイジング栄養学」

【著】森永宏喜(千葉県開業/アメリカ・アンチエイジング医学会認定医)

 私が歯科疾患と食生活のかかわりに興味をもったのは、いまから5年前、『食生活と身体の退化―先住民の伝統食と近代食 その身体への驚くべき影響』(Weston A. Price著)という本がきっかけでした。その内容は衝撃的で、食生活の変化が人間の身体、とくに口腔内のう蝕や歯周病、歯列不正に大きく影響するという内容でした。…(文・青島徹児/埼玉県・青島デンタルオフィス)



『歯科専門税理士が教える 年商1億円医院の設計図』

「歯科専門税理士が教える 年商1億円医院の設計図」

【著】山下剛史(税理士法人キャスダック)

 この書籍は、「開業して数年経ったが売上が増えない」「向上意欲はあるが医院の経営数字の目標基準がわからず不安を感じている」という先生に福音となる一冊です。私も、開業して10年間は患者数の増加が緩やかで、思うようにお金が残らず、いつも自分のしていることは正しいのか思い悩む時期が続きました。…(文・坂井秀明/大阪府・坂井歯科医)



「チームで成功させるホワイトニング」

「チームで成功させるホワイトニング」

【著】須崎 明

 臨床のなかでホワイトニングを行っている歯科医師、歯科衛生士の方は多いことと思います。私もそのなかの一人です。ホワイトニングの術式は単純なのですが、患者さんに満足していただくためには、「経験」と「最新情報」が必要になります。とくに難しいのは、患者さんの要求に対してどこをゴールとするのか、色や心の変化をどう読み取っていくのかということだと思います。…(文・田島菜穂子/東京都・ナグモ歯科赤坂クリニック・歯科衛生士)



「院内ニンゲンカンケイのおなやみQ&A」

「院内ニンゲンカンケイのおなやみQ&A」

【著】中原三枝

 本書は、院長サイドとスタッフサイドからのよくある相談に回答する形式で執筆され、解決策を講じている。時には優しく諭すように、時には厳しく律するような辛口の回答もあり、とても説得力がある。
 本書を読み進めるなかで、院長もスタッフも医院をよくしようとして相談している質問がほとんどであると感じた。お互いのコミュニケーション不足で生じている悩みに対し、著者の中原さんが当事者には見えていない問題を明確にし、第三者として中立な視点から解決策を論理的に提示している点が、読者を納得させるものになっている。…(文・林 美穂/福岡県・歯科・林美穂医院)



「院内ニンゲンカンケイのおなやみQ&A」

「院内ニンゲンカンケイのおなやみQ&A」

【著】中原三枝

 みなさんも一度や二度、職場の人間関係で悩んだことがあるのではないでしょうか?
 誰もが経験する職場の人間関係の問題ですが、なかなか解決の糸口が見つからずに退職……、そのような事態になる前に問題を解決したいと誰もが考えることでしょう。しかし、問題解決は簡単ではないことも周知のとおりです。
 本書には歯科医院での人間関係の悩みごとの解決方法が、わかりやすく具体的に書かれています。歯科専門用語は一切出てきませんので、受付などのスタッフの方でも読みやすいと思います。…(文・下田裕子/福岡県・水上歯科クリニック・歯科衛生士)



「書き込み式 歯科衛生士のためのインプラントのきほん」

「書き込み式 歯科衛生士のためのインプラントのきほん」

[編著]柏井伸子【著】山口千緒里・入江悦子

 インプラント治療の勉強法が難しいとされる点は、「つねに進化し続ける治療方法」や「さまざまな特色をもつインプラントメーカーが多数存在する」などが挙げられます。だからこそ、基礎をしっかりと理解し、そこから医院の方針に合わせたインプラント治療のあり方を確認する必要があるのです。そのような点を考えると、今回の書籍は、まさに「かゆいところに手が届く本」であるといえます。…(文・佐藤久美子/新潟県・オリーブデンタルハウス・歯科衛生士)



「マストオブ・リトリートメント」

「マストオブ・リトリートメント」

[編著]北村和夫

 「最近、再根管治療——リトリートメントが多い」という声をよく耳にする。とくに根管治療を得意とされている先生からである。もちろん、イニシャルトリートメントをせずに、リトリートメントになることはない。したがって、残念ながら、すでに行われた治療の失敗により再治療が必要になってくるような事態が頻発しているのである。…(文・天川由美子/東京都・天川デンタルオフィス外苑前)



「おひとりさま専門的口腔ケア歯科衛生士による在宅単独訪問の実際」

「おひとりさま専門的口腔ケア歯科衛生士による在宅単独訪問の実際」

[著]平松満紀美

 わが国は世界に例をみないスピードで高齢化が進行しており、平成28年版厚生労働白書によると、2060年には約2.5人に1人が65歳以上の高齢者になる見込みとされています。超高齢社会を迎えたいま、私たち歯科衛生士には、歯科訪問診療における専門的口腔ケアの知識と技術が必須になったといえます。…(文・中村真理/福岡県・北九州市立医療センター歯科口腔ケア外来・歯科衛生士)



「マストオブ・イニシャルトリートメント」

「マストオブ・イニシャルトリートメント」

[編著]北村和夫

 近年の歯髄保存に対する取り組みの甲斐あって、抜髄を行う頻度はかなり減ったと感じている。30年前は連日のように、何人もの患者さんに麻酔・抜髄を行っていたものだが、いまでは1週間に1度も抜髄を行わないということも珍しくなくなっている。…(文・谷本幸司/東京都・デンタルオフィス谷本)



「藤本研修会 Standard Textbook 2 Occlusion & Prosthodontics」

「藤本研修会 Standard Textbook 2 Occlusion & Prosthodontics」

[監著]藤本順平・錦織 淳

 歯科医師にとって、補綴と咬合はさまざまな意味で臨床の中心をなすものである。改めて考えてみると、一般の歯科医師が補綴と咬合に触れない一日はない。歯周治療とインプラントを中心に臨床を行っている筆者にとっても、それはまた然りである。しかしながら、世の中の咬合理論や補綴手法には、さまざまな治療流派が存在する。それは、これらの世界が“Evidence Based”で論ずることができるものではない、すなわち、どれがよくてどれがよくないかと言い切れる単純なものではないからだと筆者は考える。 …(文・黒田昌彦/東京都・二階堂歯科医院)



医院のルールやマナーを見える化!『書き込み式・歯科衛生士のためのお仕事マナーノート』

医院のルールやマナーを見える化!
『書き込み式・歯科衛生士のためのお仕事マナーノート』

[著]杉元信代

 みなさんは、歯科医院で働くうえでの基本的なマナー、「社会人基礎力」が自分に備わっているか悩んだことはありませんか。
正しい言葉遣い、欠勤・遅刻の連絡方法、好感度の高い身だしなみなど、歯科衛生士学校で学んだはずなのに、いつの間にか自己流のルールに戻っていませんか。それを自覚して、自分が周囲に認められる一人前の歯科衛生士として勤務できているのか不安に思う方もいると思います。 …(文・川島貴重/新東京歯科衛生士学校 専任教員)



食べる喜びを支える歯科医療のためのデンチャースペース義歯

食べる喜びを支える歯科医療のためのデンチャースペース義歯

[監修]加藤武彦
[編集委員]三木逸郎・糟谷政治

 義歯を作っても、「食べられることを確認するまでは終わりにしない」ということを、40年以上前から提唱していた加藤先生には感動させられました。40年以上前、「リジットか緩圧か」で論争していた時期に、「クラスプ義歯かコーヌスクローネ義歯か」の座談会で、加藤先生と同席させていただきました。 …(文・黒田昌彦/東京都・黒田歯科医院)



藤本研修会 Standard Textbook 1 Endodontology

藤本研修会 Standard Textbook 1 Endodontology

[監]石井 宏

 本書を監修された石井 宏 先生とは、いろいろと共通点が多いと、個人的に感じている。年齢は1つ違い(私が1つ下)、大学は違うが、ともにサッカー部に所属していた。海外留学までは至らなかったが、私も藤本順平先生が主催されている研修会のペリオコース(当時の講師は弘岡秀明先生)を受講させていただき、エビデンスベースや海外歯科を意識するようになり、私自身の歯科医師人生にも多大な影響を与えた一人である。また、現在はともに研修会を行う立場であることも共通している。 …(文・青島徹児/埼玉県・青島デンタルオフィス)



歯科医院のイライラによく効く アンガーマネジメント 誰でもすぐにできる48のメソッド

歯科医院のイライラによく効く アンガーマネジメント 誰でもすぐにできる48のメソッド

[著]浅野弥生

 みなさんは歯科医院のなかで「何なのあの人! 腹が立つ!」と怒りの感情をもったことはありませんか。
 世の中には、陰で人のことを悪く言って面白がったり、他人の失敗を笑ったりする人がいます。こうした感情を、「シャーデンフロイデ」と呼ぶそうです。私はこのような人に出会うと気分が悪くなるだけではなく、イライラして怒りが収まらず、夜も眠れなかった経験があります。あのとき、本書で紹介されている「アンガーマネジメント」という手法を知っていれば、怒り(アンガー)の感情をコントロールし、感情的にならずにすばやく問題を解決できたのではないかと思います。 …(文・口村佐織/滋賀県・アキヨシデンタルクリニック・歯科衛生士)



包括的歯科診療入門 現象と時間の視点から

包括的歯科診療入門 現象と時間の視点から

[著]小川廣明

 著者の小川廣明先生とは、ずいぶん以前に一緒に勉強させていただいた時期がありました。そのころ、夫の昌秀は、小川先生の臨床への真剣さと正確な臨床手技を高く評価していました。その後も長い間地道に努力されてきた結果がこの『包括的歯科診療入門』を発刊するに至ったのでしょう。小川先生の継続した努力に敬意を表します。 …(文・筒井照子/福岡県・筒井歯科医院)



おとみんのよくばりレッスン 小児の口腔機能編

おとみんのよくばりレッスン 小児の口腔機能編

[著]宮坂乙美

 歯科衛生士が、歯や歯肉を診るだけではなく、“口を育てる”ということに携われると知ったのは、宮坂乙美氏のセミナー受講がきっかけでした。う蝕・歯周病の予防や治療とは違う分野に出合い、今後の歯科衛生士の職域の展望に、期待で胸がワクワクしたことを覚えています。 …(文・渡邊 彩/NDL㈱・歯科衛生士)



おとみんのよくばりレッスン 小児の食育編

おとみんのよくばりレッスン 小児の食育編

[著]宮坂乙美

 「食育」という言葉をよく耳にするようになり、歯科衛生士の立場で、患者さんや子育て中の方に食育指導する機会は増えています。私自身、母子へのブラッシング指導や、食生活・甘味指導を行ってきましたが、子育て経験がないため、一般のお母さん方が実際の生活に取り入れづらいことを指導してしまったり、質問に的確なアドバイスができないことがありました。 …(文・前池綾乃/大阪府・としな歯科医院・歯科衛生士)



歯科医院増患プロジェクト

歯科医院増患プロジェクト

[著]根本和馬

  本書は、歯科医院の増患の手法について述べられた、極めて実用的な書籍である。机上の空論ではなく、筆者のこれまでの経験に基づき、現場で成果のあったものを具体的に説明している点が大きな特徴だ。 …(文・荻原 尚樹/東京都・ルミネ千住歯科クリニック)



ライフステージに沿ったこれからの予防実践book

ライフステージに沿ったこれからの予防実践book

深川優子、他・著

  「予防歯科」という言葉が社会で認知されるようになり、80歳で20本以上の歯を有する人が50%を超える時代になりました(平成28年歯科疾患実態調査)。私たち歯科衛生士は、この結果から「生涯を通して口腔の健康を守り、健康寿命の延伸に寄与する」という命題に対して、社会からのニーズに応えつつ、さらにチャレンジすることが求められているのではないでしょうか。それに伴い、患者さんごとのオーダーメイドによる対応が、私たちにはいままで以上に求められています。患者さんの年齢層や背景は多岐にわたり、また、治療からメインテナンスまで治療ステージもさまざまです。 …(文・丸尾 操/フリーランス歯科衛生士)



治療のリスクと選択肢 リスクを回避した治療を選択する“Multidisciplinary Approach”

治療のリスクと選択肢
リスクを回避した治療を選択する“Multidisciplinary Approach”

[著者]渡辺隆史

  歯科医療の歴史は、修復の歴史ともいえる。その目的は、生体に調和した歯牙形態、口腔機能、審美性の回復であり、これらを達成する手段の一つとして、補綴処置が施される場合が多い。しかし、補綴のために健全な歯を削合するというリスクを常に伴っており、結果として、天然歯→歯冠修復→ブリッジ→部分床義歯→総義歯という流れを作ることになった。 …(文・松崎浩成/茨城県・松崎歯科)



歯科医院ではたらく若手ドクターのためのチームデビュー講座

歯内療法のレベルアップ&ヒント

[編著]北村和夫

  私の勝手なイメージであるが、いままではとかくヒント集というと、薄っぺらな脈絡のない寄せ集め的なものが多いという印象があった。しかし、この書を手にとって驚いたのが、そのボリュームと豪華な執筆者陣の顔ぶれである。執筆者はなんと55名、編著者の北村和夫先生を含めれば56名もの大執筆陣となる。海外で学んできた著名な臨床家の先生や、私自身が学生のときに教わった先生、学会やスタディグループで活躍している先生まで、実に多彩な執筆者たちが、この一冊のために結束している。 …(文・谷本幸司/東京都・デンタルオフィス谷本)



歯科医院ではたらく若手ドクターのためのチームデビュー講座

歯科医院ではたらく若手ドクターのためのチームデビュー講座

[著]     杉元信代
[絵]     あらいぴろよ

  杉元信代さんの『歯科医院ではたらく講座シリーズ』から、ついに出ました、若手ドクター編。歯科医院の経営や、歯科衛生士・スタッフの教育についての書籍はよく目にしますが、「若手ドクター」にフォーカスを当てたところが、歯科衛生士と心理カウンセラーとして経験豊富な筆者らしい、ユニークな目のつけどころです。 …(文・安岡大介/兵庫県・安岡歯科医院)



デンチャーメインテナンス

デンチャーメインテナンス

[監修]谷田部優
[編著]前畑香
[著]     三宅宏之・湯田亜希子

  人口の4人に1人が65歳以上という“超高齢社会”に直面している歯科医療従事者は、「オーラルフレイル」を視野に入れた活動が不可欠です。健康と機能障害のはざまにあるフレイル(衰え)には、早期の気づきと適切なメインテナンスが欠かせないためです。 …(文・大金容子/フリーランス歯科衛生士)



デンチャーメインテナンス

デンチャーメインテナンス

[監修]谷田部優
[編著]前畑香
[著]     三宅宏之・湯田亜希子

  本書は、谷田部 優先生の監修のもと、前畑 香先生、湯田亜希子先生、三宅宏之先生が、義歯のメインテナンスについて、家庭や介護施設で行える義歯の清掃法を中心に、使用機材や薬剤を含めて解説しています。本書のような、義歯のケア商品を約100種類も調べ上げた資料は他に類を見ません。 …(文・亀田行雄 / 埼玉県・かめだ歯科医院)



ドリル式 歯科衛生士臨床のBASIC of BASIC 52

ドリル式 歯科衛生士臨床のBASIC of BASIC 52

[監修]株式会社Tomorrow Link
[編著]濵田智恵子、片山章子、横山朱夏、青木 薫

本書を手に取った瞬間、付属の「赤いシート」を使ってみたい衝動に駆られ、読んで、隠して、覚えてを繰り返しながら、あっという間に読破しました。最近は赤シートの代用として、スマホのアプリで暗記する方もいるようですが、電車の中で参考書に赤いシートを当てている学生を見かけると、昔の自分をふと思い出します。 …(文・松下加奈枝/フリーランス歯科衛生士)



歯科発 アクティブライフプロモーション21 健康増進からフレイル予防まで

歯科発 アクティブライフプロモーション21 健康増進からフレイル予防まで

[監著]花田信弘
[編著]武内博朗、野村義明、泉福英信

日本人平均寿命は男性80.98歳、女性87.99歳となった(厚生労働省,2017)。団塊世代が生まれた1947年当時と比べ、30年以上の延長である。 …(文・深井穫博)



すぐに知りたい!口腔内規格写真クイックQ&A

すぐに知りたい!口腔内規格写真クイックQ&A

[著]片山章子[監修]片山達治

患者さんの資料収集の一つとして、口腔内写真撮影は多くの歯科医院に導入されています。より規格性のある写真を撮影するために、多くの歯科衛生士が努力し、関心を寄せる分野ですから、これまでも多くの書籍が教材として生まれました。かくいう私も数冊、お気に入りのマニュアル本を持っています。…(文・青木 薫)



コンプリートデンチャー 鈴木哲也のマスター1

コンプリートデンチャー 鈴木哲也のマスター1

[著]鈴木哲也・古屋純一

著者は、たいへん人気のある講演者である。私も何度か受講させていただいたが、動画を取り入れてわかりやすいうえに、大切な部分を繰り返し、囁くような独特の話し方にいつも引き込まれてしまう。鈴木氏は教職者であるため、上から目線で難しい講義をするかと思いきや、義歯臨床に悩む一般開業医が…(文・村岡秀明)



歯周病と全身疾患 ─最新エビデンスに基づくコンセンサス

歯周病と全身疾患 ─最新エビデンスに基づくコンセンサス

[監修]特定非営利活動法人 日本臨床歯周病学会
[編集・執筆]二階堂雅彦、築山鉄平

2012年にヨーロッパ歯周病学会(EFP)とアメリカ歯周病学会(AAP)は、「歯周病と全身疾患」に関するワークショップをスペインで開催し、「Periodontitis and Systemic Diseases」としてまとめられ、2013年の春に「Journal of Periodontology」の増刊号として出版された。・・・(文・江澤庸博)



唾液のチカラQA

唾液のチカラQA

[執筆]小川郁子 ・ 北川雅恵

本書は、唾液について、とにかくわかりやすく、読みやすい本である。唾液は血液から作られ、多くのデータが集約されており、採取も容易な検体である。しかし、歯科界では長い間検査対象にされず、深い谷底に置き去りにされてきた。いま一度、歯科医師として唾液を再認識するためには、最適の書である。... (文・井上 孝)



唾液のチカラQA

唾液のチカラQA

[執筆]小川郁子 ・ 北川雅恵

超高齢社会、ストレス社会と言われて久しい昨今、来院される患者さんの口腔内が乾燥していると感じることが多くなってきました。ミラーが滑らず、粘膜にくっついてしまう。バキュームでの排除がとても痛そう。メインテナンスのたびにう蝕が見つかる。なんだか歯肉がすっきりしない、等々。... (文・田河和子)



若手Dr & DH のための 全身疾患別で学ぶ くすりの知識

若手Dr & DH のための 全身疾患別で学ぶ くすりの知識

[監修]金子明寛
[執筆]川辺良一

近年、超高齢社会を迎えたこともあり、全身疾患を有する患者は増加し、歯科を受診する患者も例外なく、全身疾患を合併していることが多い。そのような患者の歯科治療の際に、注意すべき事項は多々ある。注意を怠ると、患者との間に思わぬ事態も生じかねない。本書はそのような... (文・天笠光雄)



若手Dr & DH のための 全身疾患別で学ぶ くすりの知識

若手Dr & DH のための 全身疾患別で学ぶ くすりの知識

[監修]金子明寛
[執筆]川辺良一

これからますます、日本の高齢化は進行していきます。すでに歯科の現場にも、その影響が及んでいると感じる人は多いのではないでしょうか? 考えてみてください。「今日は70歳以上の方が何名来院されただろう……」と。すると、患者さんとの対話のなかで、全身疾患を抱え... (文・東 裕美)



臨床現場で求められるコミュニケーションのヒント

臨床現場で求められるコミュニケーションのヒント

[執筆]山岸弘子

本書を手にしたときにまず感じたことは、“歯科の本っぽくないなあ”ということである。歯科専門書という堅苦しさがなく、さらに新書判という手になじみやすい書籍の大きさにである。また、普段の話し言葉のごとく流れるような語調で書かれ、内容が頭にすーっと入ってくる読みやすさがある。そのような... (文・亀田行雄)



きれいが歯科を変える!デンタルクレンリネスプロジェクト

きれいが歯科を変える!デンタルクレンリネスプロジェクト

[著]小林 宏

世の中には、自分が利用するなら「絶対に清潔であってほしい場所」があると思います。なかでも、レストランなどの「食べものを扱うお店」や、ホテルや旅館などの「宿泊施設」は、汚れが目についた途端にそこから立ち去りたくなります。... (文・山口千緒里)



ハイジニストワークのクリニカルQA

ハイジニストワークのクリニカルQA

[監修]NDL株式会社
[執筆]長谷ますみ、大坪保子、髙原由紀、田河和子、津田志麻、西田和代、松岡久美子、渡邊 彩

日々の臨床で「ありがとう」と患者さんから感謝の言葉をいただくと「歯科衛生士になって本当によかった」と実感します。それはメインテナンスを通して長くお付き合いをしている患者さんからの言葉であれば、よりいっそう喜びは深まります。一方... (文・野崎美穂子)



歯科医院ではたらくスタッフのための “はじめて教える”講座

歯科医院ではたらくスタッフのための “はじめて教える”講座

[著]杉元信代 [絵]あらいぴろよ

毎年約7,000人の歯科衛生士が誕生しています。晴れて歯科衛生士のライセンスを手に入れた新人歯科衛生士は、医療現場で働くことに大きな期待と少しの不安をもって就職してくるでしょう。一方、迎える先輩スタッフには、「新人教育」というタスクが課せられます。しかし... (文・中田理恵)



歯内療法の三種の神器 すぐに役立つ世界標準のテクニック&最新トレンド

歯内療法の三種の神器 すぐに役立つ世界標準のテクニック&最新トレンド

[編著]北村和夫

“見えないし、よくわからない”と、歯内療法でお悩みの先生も多いのではないでしょうか?しかし近年、「盲目的な治療を行わざるを得なかった根管治療において“見える”治療が可能になった」(本書introductionより引用)とあるように、歯内療法は確実に進歩しています。... (文・下山泰明)



デンチャースペース義歯 ~その理論と製作法~

デンチャースペース義歯 ~その理論と製作法~

[著]田中五郎

病院ではいま、医療法の改正により、入院期間の短縮が求められています。病院側も経管栄養ではなく、「口から食べられるようにして」退院させるべく、病院からわれわれ歯科医師への往診依頼が多くなっています。この傾向は介護老人保健施設などでも同様で... (文・加藤武彦)



いまこそ知りたい そろそろ知りたいデンチャーQ&A

いまこそ知りたい そろそろ知りたいデンチャーQ&A

[編集委員]谷田部 優・前畑 香

定期的にメインテナンスに通う義歯が入っている患者さんは、口々に「私の子どものころからいまのような予防歯科があれば、入れ歯にならずに自分の歯で過ごせたと思う。とても残念です」と切々に訴えながら、熱心にセルフケアに励んでおられます。義歯の不自由さと、自分の... (文・渋川理絵)



歯科アレルギー NOW 疾患の基礎と臨床のエッセンシャル

歯科アレルギー NOW 疾患の基礎と臨床のエッセンシャル

[編集委員]海老原 全・松村 光明・原澤 秀樹・北崎 祐之

近年、歯科と全身とのかかわりの重要性が社会的にも注目されるようになってきた。口腔粘膜疾患、歯周病やう蝕など歯科特有の疾患が全身とのかかわりをもつこと以外にも、口腔機能の低下からくる「口腔フレイル」という概念も普及しつつある。こうした状況下では、とくに口腔も全身の... (文・田上順次)



6ミリ以上の歯周ポケットも改善できる8つの階段

6ミリ以上の歯周ポケットも改善できる8つの階段

[著]谷口威夫 ・ 山岸貴美恵

歯科医院はコンビニと同じくらいの数ともいわれながら、国民の80%が歯周病に罹患しています。患者さんのなかには、疾患の説明を十分されてないことが転院の動機になっている方もいます。また、歯科衛生士が足りないという声もよく聞きます。この循環を変えたいと... (文・品田和美)



いますぐはじめる!やさしい感染管理

いますぐはじめる!やさしい感染管理

[監修]小宮山彌太郎 [著]山口千緒里

14年前、小宮山彌太郎先生に「誰かいい歯科衛生士はいませんか?」と尋ねられ、しっかり者の千緒里さんを紹介しました。彼女は現在まで、産休を挟み、ずっとブローネマルク・オッセオインテグレイション・センターに勤務しています。小宮山先生といえば、... (文・井上 和)



洗口液なるほど活用術

洗口液なるほど活用術

[監修]興地隆史 [編著]竹中彰治

現在、ドラッグストアやスーパーマーケットには、さまざまな種類の口腔衛生に関する商品が広いスペースを割いて陳列され、消費者の関心の高さがうかがえます。日常臨床のなかで、患者さんの口腔内に合わせた歯ブラシや補助的清掃用具をアドバイスすることは、... (文・松澤澄枝)



いますぐはじめる!やさしい感染管理

いますぐはじめる!やさしい感染管理

[監修]小宮山彌太郎 [著]山口千緒里

古くは、レーシック手術、インプラント治療、そして歯科用タービンハンドピース使い回し問題などで、感染管理は歯科医療従事者のみならず、患者および国民にとって関心の高いものになっている。そのため、感染管理に関する書籍も最近は多数出版されている。... (文・馬見塚賢一郎)



撮れる!活かせる!口腔内規格写真

撮れる!活かせる!口腔内規格写真

[著]落合 真理子

口腔内規格写真の撮影は、最近の歯科衛生士には欠かせない業務のひとつです。しかしながら、「規格性のある写真」をすんなり撮れるようになるのは、なかなか難しいのが現状だと思います。セミナーや院内研修により、撮影できる人からHow toを習うのが... (文・山田美穂)



全部床義歯実況講義 フルマウスリコンストラクションの第一歩

全部床義歯実況講義 フルマウスリコンストラクションの第一歩

[編著]水口俊介

私が大学を卒業して、臨床の現場に出て、初めて接した無歯顎の患者さんの下顎の顎堤はまったくの平坦であった。いわゆる顎堤というものがまったく見当たらない。口の中には小さな義歯が入っていて、患者さんが話すたびにガタガタしている。舌を出したり... (文・村岡秀明)



はじめる・深めるMFT お口の筋トレ実践ガイド

はじめる・深めるMFT お口の筋トレ実践ガイド

[編集委員]山口秀晴・大野粛英・橋本律子

本書を手に取っ たときの第一印象は「これまでの口腔筋機能療法(MFT)の本にはない、カラフルでかわいい表紙! さてさて、中身は? お値段は?」でした。本の第一印象を決める表紙は、とても大切だと思います。まずは目に留まらないと... (文・住川愛美)



THE SOFT LINING 軟質リラインの本質

THE SOFT LINING 軟質リラインの本質

[編著]濱田泰三 村田比呂司

4月からの診療報酬の改定で、軟質リラインが保険に導入された。このような時期に、なんとよいタイミングで出版された本なのだろう。「実は、困ったときには私も使っていたんだよ」と恥ずかしそうに話すようなところがあった軟質リライン材だが... (文・村岡秀明)



歯科医院ではたらくスタッフのための お仕事マナー講座

歯科医院ではたらくスタッフのための お仕事マナー講座

[著]杉元信代 [絵]あらいぴろよ

鮮やかなピンクの表紙にスポ根を連想させるイラスト。帯には“これさえ読めばあなたも立派な医療人!”。何とも砕けた(?)装丁だなというのが私の第一印象です。堅苦しくなく、手に取りやすく、どんな内容かしらと興味を抱く本だと思います。... (文・福島陽子)



月刊 池田雅彦 ~ブラキシズムは治る! 1,600症例から見えたこと~

月刊 池田雅彦 ~ブラキシズムは治る! 1,600症例から見えたこと~

[著]池田雅彦

ブラキシズムの研究に長い間取り組まれてきた親愛なる池田雅彦先生が、「ブラキシズム」の本を出版した。ブラキシズムは、歯周病、修復物脱落、歯の破折、顎関節症と関係が深く、本書を読めば、これらの予防と治療において極めて有効である。... (文・加藤 熈)



みんなが知りたいホワイトニングQ&A

みんなが知りたいホワイトニングQ&A

[編集委員]椿 知之・永瀬佳奈・山口麻衣

近年、「ホワイトニング」という言葉がずいぶん一般にも浸透してきたように思われます。しかし、歯を白くすることのよさやホワイトニングの正しい知識を、歯科医療従事者が身近な患者さんへ十分に伝えきれていないと感じています。そこでみなさんに推薦したいのが、... (文・田島菜穂子)



教えて先輩! ハイジニストワークお悩み相談室へようこそ

教えて先輩! ハイジニストワークお悩み相談室へようこそ

[著]青木 薫

著者の青木 薫さんとのかかわりは、2008年に遡ります。私が主宰しているスタディーグループ「深川塾」では、参加者が講師を務めるのですが、記念すべき第1回目の講師が青木さんでした。ゆえに、今回の書評の依頼はたいへん光栄であり、かつ彼女の成長を確認できて... (文・深川優子)



歯周病治療の臨床 疾患改善のキモは歯科医師にアリ!

歯周病治療の臨床 疾患改善のキモは歯科医師にアリ!

[編集委員]飯野 文彦 大八木孝昌

私は、歯科衛生士として歯周病専門歯科医院に勤務して29年目になります。卒後間もないころから、「日本人の8割が歯周病に罹患している」と、耳にしてきました。歯周病は“Silent Disease”と言われ、自覚症状が少ない疾患です。そのため、発見が遅れ、重症化してから来院される患者さんも... (文・東 裕美)



デンタル・プレゼンテーション

デンタル・プレゼンテーション

[著]内山 茂

「プレゼンテーションの才能は天性のもの」と、本書を読むまで本気で思っていました。研修会や学会で講演されている百戦錬磨の先生方には、もともとプレゼンテーション能力が備わっていて、緊張とも無縁なのだろうと。それにひきかえ私ときたら... (文・小原由紀)



行田克則の臨床アーカイブ 補綴メインの長期100症例

行田克則の臨床アーカイブ
補綴メインの長期100症例

[著]行田克則

「すごい本が出た」というのが、私の第一印象です。
第一に、100症例のすべてに10年以上の長期術後経過が記載されていることです。加えて、100症例の平均術後経過が18.73年というのは驚異的な数値です... (文・黒田昌彦)



はじめよう在宅歯科医療例

はじめよう在宅歯科医療

[監修]細野 純 冨田かをり

本書『はじめよう在宅歯科医療』を手にしたとき、人間的なぬくもりを強く感じました。これはいままでの類書では感じたことのない経験でした。解説やイラスト等が丁寧に作られていることはもとより、患者さんに接する著者の姿勢や歯科医師としての生き方が随所に表れている... (文・米山武義)



DHが語る インプラントがおもしろいほどわかる本

DHが語る
インプラントがおもしろいほどわかる本

[著]岩井理子・小川洋一

本書は、インプラントが長期にわたり良好な状態を保つために、歯科衛生士が知っておくべき知識がまとめられた著書です。インプラント治療に関係する専門的知識をかなり深く切り込んで解説していますが、タイトルにあるとおり、現役の歯科衛生士目線で... (文・丸山美幸)



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