歯科医師&歯科衛生士のためのマウスピース矯正入門 New Edition
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矯正治療の相談精密検査・資料採得診断・治療計画立案治療計画説明矯正治療開始アタッチメント付与IPR(歯間削合)治療モニタリング追加アライナー作製追加アライナーセット動的治療終了・保定装置装着開始定期検診図❶ インビザラインによるマウスピース矯正の流れ34 本項では、インビザラインによる矯正治療の流れと歯科衛生士の役割を解説します。 なお、インビザライン以外のマウスピース矯正システムには、歯科技工所が模型の回収やセットアップ、マウスピースの作製を受けもつものが多いです。また、アタッチメントやIPR(Interproximal reduction:歯間削合)などを行わないシステムもあるので、自院がどのマウスピース矯正システムを導入しているのか、あるいは導入する予定かを確認したうえで参考にしてください。 インビザラインによるマウスピース矯正の流れを、図1に示します。歯科衛生士は、歯科医師やトリートメントコーディネーターなどと連携して、患者さんにかかわります。以下、「マウスピース矯正とは」(P.6〜15)で解説したことをおさらいしつつ、説明を補足します。1.矯正治療の相談 問診票に沿って患者さんの主訴を聴き、歯列や口腔機能の問題を確認します(図2)。問題点がある場合は矯正治療の必要性を伝え、どのような方法や装置で治療を行いたいかを聴取し、それぞれの治療法の特徴を説明します。患者さんが矯正治療を希望した場合、歯科医師に確認し、おおよその治療期間や治療費を伝えます。2.精密検査・資料採得 矯正治療を進めるにあたり、歯科医師の指示のもとで必要な資料を採得します。 一般的な矯正治療の診断に必要なものと、インビザラインのクリンチェック(治療シミュレーション:図3)作成に必要なものとは異なります。クリンチェック作成には、顔貌写真3種、口腔内写真5枚法、X線写真(任意)、CBCT連動画像(推奨)、口腔内スキャンデータが必要です(図4)。資料採得後、IDS(インビザライン・ドクターサイト:図5)に必要事項を入力し、資料をアップロードして提出します。3.診断・治療計画立案 セファログラム(図6)などによる分析に基づき、歯科医師が矯正治療の診断を行います。診断に基づいた治療ゴールのデジタルセットアップを作成するため、クリンチェックはIDSで繰り返し修正します。 矯正治療の相談から定期検診まで治療の流れと歯科衛生士の役割4

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