著者情報

【著】
丸茂義二 (日本歯科大学名誉教授)

概要

200ページ超の新章を加えた大改訂版
お口ポカンや口腔機能発達不全症など
子どもたちに現れる問題の答えは舌骨にあった!!

　2022年4月に刊行した『舌骨から紐解く顎機能の謎　丸茂義二のファイナルアンサー』には多くの反響が寄せられ、たいへんな好評を得ました。
　著者によるその後の研究と臨床の積み重ねにより、舌骨の実際の動きや本質的な役割がさらにあきらかになり、治療の現場でも次々と新しい事実がみつかりました。その成果は口腔機能の改善に留まらず、呼吸機能の回復やお口ポカン、口腔機能発達不全症、高齢者におけるさまざまな機能障害への影響がわかり、治療の体系も整理されつつあります。
　本書"2nd Edition"では、舌骨の本当の働きをさらに深く解明し、これまで原因不明とされてきた口腔内の諸問題を、訓練に頼らず自然なかたちで解決できる仕組みをあきらかにしています。
　前作をおもちの方はもちろん、おもちでない方にもぜひお読みいただきたい革新的な一冊です。

CONTENTS

• 刊行にあたって
  
• 改訂にあたって
  
• Chapter 1　舌骨と全身の機能および発達との関係を知る
  1　 舌骨機能について語る
  2　 Forward Head Posture（FHP）を直す
  3　 舌骨からの指示が身体に与える影響
  4　 体幹機能と口腔機能の深いかかわり
  5　 舌骨の活動を阻害することによる影響
  6　 舌骨の命令による咀嚼の受け入れ態勢
  7　 子どもの咀嚼に関する重要な情報
  8　 食や育児を間違うと体幹が育たない
  9　 舌尖の位置が決める下顎の発育への貢献
  10　顎位の理解
  11　咀嚼運動と舌骨
  12　顔面育成と舌骨
  13　頬筋の活動
  14　呼吸機能と舌骨
• Chapter 2　顎位の成り立ち
  1　顎位にかかわる舌骨の働き
• Chapter 3　舌骨を知る
  1　頸椎の発育と顎位および直筋系
  2　舌骨の重要性を知るうえで掴んでおきたいポイント
  3　舌骨を制御し、顎を育てる
  4　義歯から学ぶ舌骨の位置
• Chapter 4　治療の実際
  1　口蓋形態修正装置とは
• 参考文献
  
• COLUMN
  1 歯の萌出空間としてのバルクウィル角
  2 舌骨が見えてなかったころは