DHstyle 2026年冬号
15/17

86DHstyle2026WINTER  血圧を測ったことがある  メインテナンス時にお薬手帳の  モニタリングをしている  酸素カニューレの装着ができる  心電図の装着ができる  患者さんを安心させる技を身に図❶ 歯科衛生士がかかわれる全身管理確認をしている付けている みなさんは日々の臨床において、図1に挙げる項目に“歯科衛生士の業務”としてどれだけ携わっていますか? わが国は超高齢社会を迎え、「人生100年時代」と言われるようになり、歯科医院を受診する患者さんも高齢化しています。それに伴い、全身疾患を有する患者さんも増加傾向にあります。一方で、ライフスタイルが充実している方も増えたことで、80歳を超えてからインプラント治療を希望される方もおり、高齢者への治療の幅が広がっています。 このような状況のなかで、歯科衛生士のおもな業務は、口腔衛生の維持・向上、歯周病の予防や管理、患者さんへの教育や指導ですが、少し視野を広げ、服薬などの患者情報の把握や全身管理に関する知識が求められるようになりました。 みなさんもご存じのように、世間では歯科衛生士による浸潤麻酔の可否が議論されています。そこには当然のことながら、歯科医院や術者への責任問題が生じます。「手技だけを身につければ施術できる」のではなく、それに伴う知識と経験、質の高い教育が必要となります。 観血処置であるインプラント手術時には、歯科衛生士は器具の受け渡しはもちろん、サクション(吸引)のポジションにつきながらも、モニタリングや患者さんの観察、酸素の取り扱い、経皮的動脈血酸素飽和度の測定、さらにはアドバンス的な技術として、心電図の装着などの知識も必要です。 メインテナンス時には、口腔内を清掃するだけではなく、現在服用中の薬がどのようなものであるかを必ず確認し、それに沿った口腔衛生指導を行う必要があります。また、日々の臨床のなかで、全身管理の必要性患者さんをみることの大切さを知ろう

元のページ  ../index.html#15

このブックを見る