50 DHstyle 2026 WINTER 現在は多くの歯科医院が歯周治療を行い、メインテナンスでフォローしていると思いますが、その成果はどうでしょうか。歯周治療のなかで、歯周基本治療が大切なことは昔から言われています1〜3)。ただし、盲目下で行うSRP(Scaling and Root Planing)は歯肉縁下歯石を取り残すことも多く4)、歯周外科治療が必要になるケースも少なくないとされています。 歯周外科治療を行う理由に、「SRPだけでは歯肉縁下歯石を取り残す」ことが挙げられます。では、歯科衛生士のSRP技術を向上させて取り残しのない(少ない)状況を構築できれば、SRPのみでも大きな成果が得られるのではないでしょうか。本稿は、歯周治療の外科か非外科かという視点の話では決してありません。盲目下の処置であっても、SRPのレベルアップに取り組むと成果を出せること、不要な歯周外科治療を減らすことにも繋がるという視点で読み進めてもらいたいと思います。1.30年以上前から、歯周基本治療の向上に取り組んできた方々 日本ヘルスケア歯科学会の創設メンバーである故・藤木省三先生(兵庫県神戸市・大西歯科)、岡 賢二先生(大阪府豊中市・岡歯科医院)は、30年以上前から、歯周治療においては歯周基本治療のレベルアップが非常に重要であると位置づけ、その向上に取り組んでこられ、成果を出しています5〜7)。なかでも本稿では、UP-SRPTMというSRPの手法について紹介します。2.歯周治療でコンスタントに成果を出す難しさ 歯科衛生士向けの雑誌では、昔から歯周治療に関する特集がいつも誌面を賑わせています。それだけ歯周治療への関心が高く、技術の習得が困難であることの表れではないでしょうか。 図1に歯周治療を成功に導く条件を挙げました。どれもいままでいわれてきたことばかりです。みなさんも理解されていると思いますが、治療にかかわるすべ歯周治療の取り組みのなかから歯周治療の取り組みのなかから高橋 啓愛媛県・たかはし歯科歯科医師野村朱美兵庫県・大西歯科歯科衛生士山本瑛子愛媛県・たかはし歯科歯科衛生士歯周治療のもう一つのアプローチとして歯周基本治療を進化させる!より効率的な新SRPテクニック UP-SRPTM
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