36 DHstyle 2026 WINTER図❶ 見えるようになる世界図❷ 患者さんに映像を見せて説明できる 歯周基本治療の目的は、プラークや歯石を取り除き、炎症をコントロールすることです。これまでは、超音波スケーラーやキュレットによる「手で感じる治療」が中心でした。しかし最近は、予防の目的が「歯石を取る」だけではなく、感染のコントロールや患者さんのやる気を高めることへと広がっています。 そのようななかで、改めて注目されているのが、位相差顕微鏡です。位相差顕微鏡は、透明な細菌を“生きたまま”観察できる特殊な顕微鏡です(図1)。染色をしなくても、プラークの中で細菌が動く様子を見ることができます。 患者さんに位相差顕微鏡で観察した際の映像を見せると、「え! これが私の口の中に?」と強い驚きを示すことが多く、セルフケアへの意識が大きく変わります(図2)。 さらに、治療後にもう一度観察し、動く菌が少なくなっている様子を見せると、「歯磨きや治療が本当に効いているんだ!」という実感に繋がり、再発予防の意欲もぐっと高まります。まさに位相差顕微鏡は、患者さんのやる気と行動を引き出すためのツールといえるのです。 位相差顕微鏡の活用は、歯科衛生士にとってもメリットがあります。細菌の形なぜいま、位相差顕微鏡なのか?なぜいま、位相差顕微鏡なのか?塚本高久愛知県・塚本歯科クリニック歯科医師横田弥生熊本県・新屋敷山下歯科・矯正歯科歯科衛生士——“見える化”で歯周治療が変わる細菌の“見える化”で変わる歯周治療のアプローチ
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