筋機能療法(MFT)を取り入れ、正しい口の使い方を身につけられるようにサポートします。 学童期になると、学校給食や家庭での食生活が大きな役割を果たすようになります。管理栄養士は、栄養バランスのとれた食事内容や砂糖の摂取量、間食の取り方などについて具体的に指導し、健康的な食習慣の確立を目指します。歯科では、永久歯の萌出時期を見守りながら、咬み合わせや咀嚼機能の発達を支えることで、成長に合わせた歯科的サポートを行います。 そして思春期に入ると、見た目や体型への関心が高まり、極端なダイエット志向がみられることもあります。管理栄養士は、鉄分やカルシウムなどの必要な栄養素をしっかり摂取できるように助言し、心身のバランスを整える食生活を提案します。歯科では、矯正治療中の食事管理や、ホワイトニングなど審美的関心に対する適切なアドバイスを行い、セルフケアの重要性を再確認していきます。 このように、管理栄養士と歯科がそれぞれの専門性を生かしながら連携することで、子どもから高齢者までのすべての世代において、「食べる喜び」と「生きる力」を守る包括的なサポートが実現します。 以下に、小児期における管理栄養士の業務についての事例として当院で行っている、①離乳食教室、②0〜3歳児の親子教室、③食育イベント、④食生活習慣の評価、⑤う■予防のためのおやつ教室、⑥情報提供ツール、⑦障害児の食事対応について解説します。 離乳食を開始した保護者には「丸呑み」「遊び食べをする」「食べ物に興味がない」といったさまざまな悩みがあることに気がつきます。単に好き嫌いだけでなく、環境設定、体や口の機能の発達、感覚が十分に育っていないことが関係している可能性もあります。離乳食の時期は「食べる」という行為の土台を作る大切な時期であり、その後の食事への意欲や食習慣の形成に大きく影響します。 当院では離乳初期から完了期までを保護者が安心して進められるよう段階的に支援することを目的に、離乳食教室を実施しています(図1)。離乳期に重要になるのが、月齢ではなく個人の体や口の機能の発達に合わせた進め方です。保護者のなかには周囲と比較して離乳の進みを気にする方も多いのですが、成長のスピードや機能の発達には個人差があるため、一人ひとりに合った食べ方や段階を見つけることが大切であると強調しています。 教室では最初に講話を行います。具体的には、離乳初期では口唇による捕食、3.小児の栄養管理業務と事例41 「食べる」を育む離乳食教室
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