101CASE 24 「まだ早い」は「もう遅い」かも? 弁護士への相談の本当のタイミング 受診のタイミングと相談のタイミングは一緒 「ちょっと気になるところがあるんですが、診ていただけますか?」。患者さんからこのような相談を受けたとき、先生方はきっと優しく「もちろんです。痛くなる前に来ていただいてよかったです」とお答えになるのではないでしょうか。ところが、いざご自身が法的な問題で「少し気になること」が出てきたとき、多くの先生方が「まだ弁護士に相談するほどではない」と考えたり、「そもそも弁護士はトラブルが起きてから頼むもの」と考えて、選択肢から外してしまったりするのも事実です。患者さんには「早期発見が大切」と伝えているのに、ご自身のことになると慎重になってしまう。これは決して珍しいことではありません。 弁護士への相談に「まだ早い」というタイミングは存在しません。むしろ、先生方が「まだ早いかな」と感じているそのときこそ、実は「もう遅い」事態になっている可能性もあります。 「まだ早い」と感じてしまう理由 患者さんには「早期受診」を勧めながら、なぜ自分のこととなると躊躇してしまうのでしょうか。まず考えられるのは、医療従事者特有の「自分で解決すべき」という責任感です。日々、患者さんの問題を解決している立場として、「プロなのに人に頼るなんて」という気持ちが働いてしまうのです。 また、弁護士というと「裁判」「トラブル」といった大きな問題をイメージしがちです。実際には、私たち弁護士の仕事の多くは予防的なアドバイスや日常的な相談対応なのですが、どうしても「最
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