デンタルダイヤモンド 2026年2月号
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図❺ テフロン加工糸の1つであるCYTOPLAST PTFE Suture(インプラテックス)図❻ テフロン加工糸のひとつであるバイオソフトレッチ(ジーシー)図❼ ゼブラ(シマウマ)。白と黒の縞模様がある ゼブラ縫合50 本特集では、書籍『単純結節縫合』の後半で紹介した単純結節縫合の応用編について追記するかたちで詳説していく。 単純結節縫合を用いたさまざまな応用編を述べたい。まずはゼブラ縫合を解説する。1.ゼブラ縫合とは 出張手術に赴いた先でよく使用されているのはテフロン加工性の縫合糸であり、製品名を挙げるとCYTOPLAST PTFE Suture(インプラテックス:図5)やバイオソフトレッチ(ジーシー:図6)である。 通称、「白糸」と呼ばれているこれらの縫合糸は、2回目の結節を作るときに締まるためテンションコントロールしやすく、縫合が割と楽であることが多い。減張切開を入れたときなどのインプラント治療では、多くのユーザーに臨床応用されている。2回目で締まるということは滑りやすい性状であり、逆にいえばほどけやすいと思われる。 一方、筆者は拙著『インプラント小技帖50』の「小技14」で紹介したように、インプラント手術では術野展開用に必ず絹糸を準備している。口腔外科・インプラント領域では抜歯などの保険診療では絹糸で縫合し、インプラント手術などの自費治療ではナイロン糸を使用するという風潮があった。 それは、縫合糸の単価の違いと術後のプラークの付きやすさをおもな理由としていた。したがって、以前は絹糸(通称、黒糸)は術野のリトラクトにしか使用していなかった。しかし、あるとき白糸がほどけることが多発した。このとき、しっかり縫合できるように白糸の間に手術台の上にあった黒糸を挟むように縫合したところ、創が哆開しにくいことに気づいた。 その様子が、白と黒が交互にくることからシマウマ(図7)のようであるため「ゼブラ

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