*ビスホスホネート:デノスマブ(図7)10)で、さらには大腿骨骨折手術後5年の死亡率は51%11)である。つまり、骨粗鬆症は生命にかかわる疾患といえよう。 では、骨吸収抑制薬の効果はどうか。ビスホスホネートは、骨折のリスクを約50%も**ビスホスホネート:デノスマブ194人:277人470人:80人破骨細胞(骨吸収)骨吸収図❹a MRONJの発症機序①。本来、破骨細胞が古くなった骨を吸収し、血中にカルシウムを放出させる。骨芽細胞がカルシウムを取り込み、吸収されたところに、新しい骨を形成する。この新陳代謝(リモデリング)を繰り返すことで、健康な骨が維持されている骨吸収図❹c MRONJの発症機序③。デノスマブがRANKL、ビスホスホネートが破骨細胞の働きを阻害することで、骨破壊(吸収)を抑制。しかし、骨芽細胞による新しい骨への置き換えも起きないため(リモデリング阻害)、骨壊死に陥り、やがてMRONJが発症する1,3〜5)椎体骨骨折脊椎変形・姿勢異常バランス障害・転倒内臓器疾患ADLの障害/QOLの低下死亡リスク上昇図❻ 椎体骨骨折、大腿骨近位部骨折によってADLの障害/QOLの低下や死亡リスクの上昇が生じる(参考文献9)より引用改変)RANKL破骨細胞が分化(成長)するためにはRANKLが必要RANKLビスホスホネートは破骨細胞の働きを阻害デノスマブはRANKLの働きを阻害骨芽細胞(骨形成)骨形成骨形成大腿骨近位部骨折歩行障害寝たきり図❹b MRONJの発症機序②。骨粗鬆症やがんにより、RANKLの発現が増えると、破骨細胞の働きが活発になり骨吸収が進む。骨形成が追いつかず、骨破壊や骨密度・骨強度の低下が起きる。破壊された部分にがん細胞が入り込む(がんの骨転移)高用量46.1%471人**発症頻度は高用量のほうが高いが患者人数は低用量のほうが多い図❺ 骨吸収抑制薬の高用量と低用量のMRONJ患者数の割合(兵庫県)(参考文献8)より引用改変)第5位関節疾患 5%第4位 高齢による衰弱11%図❼ 要介護となったおもな原因(参考文献10)より引用改変)RANKL骨粗鬆症やがんによりRANKLの発現が増える骨形成低用量53.9%550人*第1位認知症24%その他28%第2位脳血管障害19%第3位骨折・転倒 13%58/QOLの低下だけではなく、死亡リスクの上昇を招く(図6)9)。骨折・転倒は、日本における要介護となったおもな原因の第3位骨吸収
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