低用量高用量低用量高用量2010年BRONJ(ブロンジェイ)2016年(PP2016)ARONJ(アロンジェイ)骨吸収抑制薬関連顎骨壊死骨吸収抑制薬代表的な商品名ボナロン、フォサマック、ボンビバ、ボノテオ、ベネットボナロン、フォサマック、ボンビバゾメタ2023年(PP2023)MRONJ(ムロンジェイ)デノスマブデノスマブ代表的な商品名図❸ 日本での「顎骨壊死」における呼称の変化表❶ MRONJの原因となる代表的な骨吸収抑制薬の一部1)ビスホスホネート投与方法疾患内服骨粗鬆症注射(皮下、点滴など)注射(皮下、点滴など)がん骨転移※、多発性骨髄腫など・低用量:ビスホスホネート0.104%、デノスマブ0.133%6)・高用量:ビスホスホネート1.61%(1年間に10万人あたり1,609人)7)。デノスマブ3.08%(1年間に10万人あたり3,084人)7) 発症頻度はビスホスホネート、デノスマブともに低用量のほうが高用量より低いが、兵庫県における調査では、図5で示すように患者数の割合は低用量が高用量より多い8)。また、5年以上の投与患者ではステージ3症例の発生率が高いと報告されている8)。低用量骨吸収抑制薬のMRONJ発症頻度は低いといえども軽視できない。2003年:アメリカでMarxらがBRONJを報告。ビスホスホネート関連顎骨壊死さらに血管新生阻害薬、免疫抑制剤や骨粗鬆症の治療薬のロモソズマブでも顎骨壊死が報告され、薬剤(Medication)に関連する顎骨壊死としてMRONJが採択。ビスホスホネートだけではなく、デノスマブでも顎骨壊死が報告される。骨吸収抑制薬ARA:ビスホスホネート+デノスマブに関連する顎骨壊死としてARONJが採択。疾患投与方法注射(皮下)プラリア骨粗鬆症がん骨転移※、多発性骨髄注射(皮下)ランマーク腫など※骨転移を起こしやすいがん:乳がん、前立腺がん、肺がん2)薬剤関連顎骨壊死 骨粗鬆症とは57 日常臨床で骨粗鬆症患者に出会う機会は多いが、そもそも骨粗鬆症とは何か。MRONJのリスクを冒してまで治療が必要なのだろうか。 骨粗鬆症とは、骨量減少や骨質劣化により骨強度が低下し、わずかな外力で骨折を生じる疾患である9)。原因は原発性骨粗鬆症(おもに閉経後骨粗鬆症)が約9割、日本での骨粗鬆症患者は1,590万人、女性患者が男性の約3倍9)を占める。 骨粗鬆症患者の骨折で最も多い椎体骨や大腿骨骨折は、ADL(日常生活動作)の障害
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