図❹ STDCHECKER(STD)療を進めながら乳頭腫について説明します。鏡などで患部を見せて、いずれ除去する必要があることを説明します。 STDであることを強調する必要はありません。質問を受けた場合には、配慮した答え方をしましょう。 尖圭コンジローマや乳頭腫の周囲に浸潤麻酔を施し、レーザーや電気メスなどで根元から切除します。レーザーでは、腫瘍の境界がわからなくなるので、切除面から1.5㎜深部まで照射します。 切除例では、通常の歯科外科処置と同様に抗生物質(抗菌薬)、消炎鎮痛剤、アズノールなどのうがい薬を処方します。 薬物療法として、HPVの発症予防、進行抑制のためには5-FU軟膏、ベルセナクリーム(図5)が処方されます。ただし、5-FU軟膏は副作用があるためあまり使われません。ベルセナクリームは、1日1回、適量を局所塗布します。塗布後、6〜10時間後に石けんを用いて洗い流します。 口腔内に一度、乳頭腫が認められた患者は、メインテナンス時など6ヵ月以上間隔が空いている場合には、注意深く口腔粘膜を精査しましょう。 口腔に乳頭腫が存在し、一応、精査目的で婦人科や他科を受診する際に紹介状を発行した場合(診図❺ ベルセナクリーム5%(持田製薬)1.問診 過去のSTDの既往や発症要因として、接触感染について注意を喚起します。また、身体の他部位にも同病変がないか注意するように話します。 問診を行い、該当すれば婦人科や泌尿器科、耳鼻咽喉科などに併診依頼を行いましょう。2.検査 歯科外来では、乳頭腫を切除して病理検査(図3)に提出します。高病原性HPVウイルス同定のためのPCR検査がありますが、がんが発症しないと保険適用ではないので、各自STDCHECKERなどのセルフチェックキットで調べておくのが望ましいです(図4)。5151
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