歯科での対応に苦慮する29疾患~その審査・治療・薬剤処方から保険算定まで~
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図❸ 検査会社から病理組織検査票と検体提出容器をもらう。検体容器の中に10%ホルマリン溶液と検体を入れて提出する 乳頭腫は、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染で生じる良性腫瘍で、歯科においても口腔内にしばしば発見されます。 小規模であれば、乳頭腫の説明を行って生検・切除し、病理検査に提出し、その後は継続管理を行いましょう。 ヒトパピローマウイルスは、皮膚や口腔(図1、2)、咽頭、性器などに疣を作るウイルスで、とくに外陰部や肛門、女性内性器にできるものを「尖圭コンジローマ」と呼び、STD(SexuallyTransmittedDisease:性行為感染症)に分類されます。 HPVのうち、高病原性型(16型、18型)に感染すると子宮頸がん、上咽頭がん、中咽頭がん、口腔がんの原因になります。 乳頭腫は、非常に目立つ部位に発症しないかぎり、患者自身が自覚していないことが多々あります。日常臨床のなかで、口腔内にそれらしき病変が形成していないかどうか、注意深く観察しします。病変が認められれば、患者に説明したのち、治療の開始となります。 乳頭腫が主訴で来院する場合は稀であり、歯科治療時に発見される場合が多いことから、一通り治図❶ 最後方臼歯遠心部に発症した乳頭腫図❷a 舌に発症した乳頭腫と摘出した乳頭腫5050

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