歯科での対応に苦慮する29疾患~その審査・治療・薬剤処方から保険算定まで~
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図❹ 慢性萎縮性(紅斑性)カンジダ症(口角びらん・口角炎)。62歳・男性。難治性口内炎。他院にてオルテクサー®口腔用軟膏処方済み図❻ 慢性肥厚性カンジダ症 口腔カンジダ症のおもな原因として、以下を確認します。①抗菌薬、ステロイド剤の長期連用投与による菌交代現象②免疫抑制剤や抗がん剤などによる薬剤性感染防御機能の低下、宿主の抵抗性を減弱させる基礎疾患(肝疾患、腎疾患、白血病などの血液疾患、悪性新生物、糖尿病、栄養不良など)③乳幼児や高齢者、そして口腔乾燥、口腔清掃不良、補綴物(とくに義歯)の清掃不良などの有無④AIDS発症基準の23合併症の1番目に口腔咽頭カンジダ症が挙げられているため、STD(性感染症:SexuallyTransmittedDiseases)も念頭において医療面接を行う。そのうえで、悪性新生物、白板症、乳頭腫および乳頭腫症、ジフテリア、アフタ性口内炎、扁平苔癬、扁平紅色苔癬などとの鑑別診断が必要⑤紅斑性カンジダ症でみられる舌乳頭の萎縮は貧血などとの関連も考えられるため、その既往歴についても注意深く確認する 口腔カンジダ症では、擦過によって白苔を除去できることが特徴の1つです。義歯性口内炎では8割を超える患者にカンジダ菌が検出されます。また、口角びらん・口角炎のうち義歯装着患者ではカンジダ菌の検出率が8割を超えるとされ、義歯はカンジダ菌の温床とも考えられています。図❺ 慢性萎縮性(紅斑性)カンジダ症(口角びらん・口角炎)図❼ 慢性肥厚性カンジダ症3.慢性肥厚性カンジダ症(図6、7) 硬い角質性の白苔で、擦過しても剝離困難な白板状となることもあります。99

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