図❸ 慢性萎縮性(紅斑性)カンジダ症の口蓋部図❷ 急性萎縮性(紅斑性)カンジダ症 口腔カンジダ症には高い頻度で遭遇します。歯科医院での対応として、不潔な義歯による感染では義歯床レジンの中に細菌が入り込んでいるため、必ず義歯を新製しましょう。また、若年層の場合には「免疫不全の疑いはないか」など、医科との連携も念頭におきましょう。 表在性真菌症である口腔咽頭カンジダ症は、カンジダ菌(おもにCandida albicans)によって引き起こされます。特徴的な臨床症状は白苔です。舌や頰粘膜などの口腔粘膜に白苔が散在性または孤立性に付着し、その後、拡大してから気づくのが一般的です。カンジダ属は常在性真菌ですが、免疫力低下や易感染性の状態で異常増殖して病原性が高まって発症します。他疾患との鑑別がポイントになります。臨床的に以下の3つに分類されます。1.急性偽膜性カンジダ症(図1) 剝離可能な白苔がみられる状態であり、一般的なカンジダ症の病態です。白苔剝離後の粘膜はびらんとなり、出血や強い摂食時疼痛などもみられます。2.急性・慢性萎縮性カンジダ症①急性萎縮性(紅斑性)カンジダ症(図2) 口蓋や口角などが暗赤色や赤色を呈する、いわゆる赤いカンジダ症です。粘膜上皮に萎縮がみられるため、痛みが強い場合もあります。②慢性萎縮性(紅斑性)カンジダ症 いわゆる義歯性口内炎(図3)ともいわれ、義歯床接触面に生じます。口角びらんや口角炎(図4、5)などの原因でもあります。図❶ 急性偽膜性カンジダ症88
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