方します。悪性潰瘍が少しでも疑われる場合には、なるべく近日中の受診を促し、診査の結果によっては三次医療機関に紹介します。症例6:急に口が開かなくなった →問診にて、腫脹や発熱の有無、開口障害の程度、発症時期を確認します。視診後、炎症性疾患ならば抗菌薬、消炎鎮痛薬、口腔清掃指示と殺菌性含嗽薬を処方します。 →顎関節症の開口障害ならば、病態の原因と病名を説明します。抗炎症剤と殺菌性含嗽薬を処方します。顎を圧迫するような頰杖やうつぶせ寝に注意してもらい、口腔清掃を指示します。症例7:歯ぐきから血が出て痛い。親知らずのあたりが腫れて痛い →視診の後、口腔内の不潔と病原性バイオフィルムによる炎症が原因であると伝え、バス法による口腔清掃を指示します。抗炎症剤、殺菌性含嗽薬を処方します。症例8:治療した歯がズキズキ痛む →問診と視診の後、所持薬や市販の消炎鎮痛剤の服用を指示しますが、服用量が少なくて痛みが制御できない場合を多く見かけます。成人であればカロナールを1回500㎎(1,000㎎まで可)、小児でれば、200㎎を服用させます。症例9:ラーメンで口蓋を火傷した →視診の後、氷の服用や冷水による冷罨法を指示します。ステロイド、抗菌薬、抗炎症剤、アズノールうがい液を処方します。オンラインで見やすいために下顎前歯部を見せてもらい、口腔内の不潔があれば、二次感染予防のためにバス法による口腔清掃を指示します。症例10:上顎小臼歯がものすごくしみる →自発痛の有無について尋ねます。自発痛がなければ、刺激を加えなければ痛みが出ないことを説明します。1週間程度、徹底して冷たいものと熱いものを避けるように指示します。次に、しみている状態の説明ですが、「歯頸部のセメント質が削れて、知覚過敏症を起こしている」などと説明します。症例11:抜歯後の出血 →つねに口の中に血がにじむ程度であれば問題ないのですが、患者の言う「かなりの血液量」というのは、口にため込んだ唾液である場合が多いので、当面は、渡されているガーゼやワッテなどを10分間きつく嚙むように指示します。この間、通信をいったん切断してもかまいません。止血が確認できない場合、動脈性の出血で鮮紅色の血液が口から溢れてくるようであれば、救急車の要請を指示します。症例12:口臭を指摘され落ち込んでいる →視診にて舌背を見せてもらいます。舌苔が付着していれば、それが口臭の原因であることを伝えます。またスプーンテストといって、本人に人差し指を消毒してもらい、第二関節ぐらいまで舌背に付けてもたい、匂いをチェックしてもらいます。歯ブラシ、舌ヘラによる舌苔の除去を指示します。下顎前歯部を見せてもらい、歯周病を伴っていれば、徹底した口腔清掃を指示します。殺菌性含嗽剤を処方します。症例13:口が渇く →視診と問診の後、1日の食事を含めて1.5〜2Lの水分摂取を指示し、白虎加人参湯を14日間分処方します。症例14:歯ぎしりをしている →歯ぎしりそのものが主訴である場合は、咬合面を見せてもらいます。下顎前歯や小臼歯など、画面で確認しやすい場所で判定します。根本的には歯ぎしり防止装置の装着が必要ですが、その間に診断をつけること、歯ぎしりの原因であるストレス軽減に努めるなど、説明による診療がおもなものとなります。163163
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