丸茂義二 先生
日本歯科大学名誉教授

2022年4月に刊行した『舌骨から紐解く顎機能の謎　丸茂義二のファイナルアンサー』は、多くの方々にご支持いただき大変な好評を得ました。
その後の研究と臨床の積み重ねによって、舌骨の実際の動きや本質的な役割がさらにあきらかになり、治療の現場でも次々と新しい事実が見つかってきました。これらの成果は、単に口腔機能の改善に留まらず、呼吸機能の回復、とくに「お口ポカン」と呼ばれる表面的な症状は当然として、それ以上の症状を改善し、脳機能が発揮できる治療技術として結実しています。
さらに臨床経験を重ねるなかで、舌骨がどのように問題を引き起こすのかという“真の悪事”があきらかとなり、口腔内の構造的問題とともに治療の体系が整理されつつあります。
実際に治せたからこそ見えてくる事実――それこそが最も確かな証拠です。
今回の第2版（2nd Edition）では、舌骨の本当の働きをさらに深く解明し、これまで原因不明とされてきた口腔内の諸問題を、訓練に頼らず自然な形で解決できる仕組みをあきらかにしました。初版から8割ほど内容が更新された大改訂です。
本講演会では、その全貌と臨床への応用について詳しく解説します。