実践!ホワイトニング塾
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—ホワイトニングのニーズ8図❶ ホワイトニングに対する国民の期待には大きなものがあり、これに応えるべくホワイトニングシステムが開発、販売されている。とくに、生活歯のホワイトニングでは、自然感の高い効果が得られることが特徴とされ、そのために患者の満足度も高い 日本歯科医師会が、全国の15~79歳の男女10,000人を対象として、2022年8月に「歯科医療に関する一般生活者意識調査」1)を実施した。その結果、歯や口の悩みとして「歯の色が気になる」(30.6%)は、「ものが挟まる」(37.2%)に次いで2位に挙げられ、とくに10~30代の若年層で高かった。このアンケート結果から、多くの国民が白い歯を望んでおり、ホワイトニングの潜在的ニーズが高いことが示されている(図1)。 ホワイトニングの目的を“歯を白くする”こととして広く捉えると、その方法にはセルフケアとしてのブラッシングに始まり、歯の消しゴム、メラミンスポンジあるいはOTC製品の使用などが挙げられる。プロフェッショナルケアの観点からは、化学的手法で色調変化をもたらすホワイトニングとともに、歯面清掃、歯のマニキュア、マイクロアブレージョンあるいは歯冠修復なども含まれる。 以上のように、歯をホワイトニングする手法が多数あるということは、それだけニーズがあることを示しているといえる。そのなかでも、歯科医師が医療として行うホワイトニングは、歯質を切削することなく、安全で費用対効果が高1-1生活歯のホワイトニングの現在

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