実践!ホワイトニング塾
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98 生活歯のホワイトニングは、変色したすべての症例に適用可能ではなく、症例の選択が必要となる。それを理解するためにも、歯の変色の原因を知ることが重要である1)。  外因性の変色としては、①う蝕②金属イオンの浸透③飲食物の色素の付着④タバコのヤニの付着⑤過度な洗口剤の使用⑥付着物質のメイラード反応などが挙げられる。 これらのうち、う蝕はエナメル質における初期のもの以外、切削とともに修復処置が必要となる。また、金属イオンによる歯の変色は、ホワイトニングの適用外であり、変色した部分の削除が必要となる。 歯の表面への着色物は、機械的清掃などを行うことで除去するが、本来は日常のブラッシングでこれを防止可能である。また、洗口剤のうちでも、グルコン酸ホワイトニングを行うにあたっては、変色の原因を見極めることが大切であり、これによってホワイトニング効果の獲得状況を把握できる。ホワイトニング効果が得られにくい症例とは?A9Q9

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