実践!ホワイトニング塾
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432-3 カスタムトレータイプの臨床手順a:スキャロップタイプb:トラディショナル(ストレート)タイプ図❷ カスタムトレーの辺縁形態は、歯列の状態によって決定される。通常は、スキャロップタイプが選択されるが、叢生がある場合などではトラディショナルタイプとすることもある。いずれにしても、カスタムトレーの適合性は、ホワイトニング効果に及ぼす重要な因子となる トラディショナルタイプは、流動性のある薬剤の漏れを最小限にするとともに、歯列が不正な場合に用いられてきた。現在は、ホワイトニングジェルの流動性も抑えられており、また、カスタムトレーの装着感などを考慮して、スキャロップタイプが推奨される。レザボアに関しては、ホワイトニング効果を向上させるとともに、カスタムトレーの装着感を良好なものとすることが期待できる。—カスタムトレー製作のポイント1.口腔内のチェック 歯列の状態(欠損を含む)、楔状欠損あるいは歯間空隙などを確認する。2.印象材、模型材 アルジネート印象材で印象採得し、硬石膏を用いて作業模型を製作する。印象においては、咬合面に気泡がなく、臨床的歯頸線が明瞭に採得されているかを確認する。3.作業用模型の製作と調整 上下顎とも歯列部分のみが必要となるので、U字(馬蹄)形になるように調整する。上顎においても口蓋部は不要であるので、石膏注入時には歯列のみに留めるとよい。歯肉頰移行部なども不要なためトリミングし、作業用模型を置いた際に前歯部歯列が咬合平面に対して垂直になるように整える。こうすることで、バキュームに

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