実践!ホワイトニング塾
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—ホームホワイトニングにおけるトレーの違い ホームホワイトニングは、カスタムトレーを用いるものと、プレフィルドのユニバーサルトレーを用いるものに分類される。ナイトガード・バイタルブリーチングという手法が1989年に紹介されて以来、カスタムトレーを用いたホームホワイトニングが主流となってきた。もちろんその背景には、ホワイトニング効果が確実に得られるとともに、副作用としての知覚過敏が少なかったことが挙げられる。 本稿では、カスタムトレーを用いたホワイトニングについて、とくにトレーの製作法について解説する。—カスタムトレーの形態 カスタムトレーの形態に関しては、レザボアの有無と辺縁のトリミングによって分類される。レザボアは、ホワイトニングジェルを貯留するために設けられるスペースで、カスタムトレーの唇側面に設置される(図1)。 辺縁形態については、歯頸部のラインに沿って形態を整えるスキャロップタイプと、 1.5㎜程度歯頸部から歯肉寄りの部分を直線的にカットするトラディショナル(ストレート)タイプに分けられる(図2)。42a:レザボアなし図❶ レザボアの付与。レザボアを付与せずトレーを製作することもあるが、ホワイトニングジェルの歯面に接触する容量、あるいはカスタムトレーの装着感などを考慮すると、レザボアを設置することが推奨されるb:ドット状のレザボアc:フルタイプのレザボア2-3カスタムトレータイプの臨床手順

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