歯科医院開業バイブル2.0
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74長期的には、印象材や石膏模型、一部の技工料金などの材料費や外注費の削減につながる可能性があります。3)最新技術の導入による差別化3Dプリンターという先端技術の導入は、医院のブランディングにも寄与し、患者さんへのアピールポイントとなります。3.今後の展望歯科用3Dプリンターの技術は日進月歩で進化しており、使用可能な材料の種類も増え続けています。今後は、より耐久性や審美性に優れた材料が登場し、適用範囲がさらに広がることが予想されます。また、AI技術との融合により、より高度な設計支援や、トラブルの自動検知などが可能になり、歯科医師の負担をさらに軽減するでしょう3)。これらのデジタル技術の進歩を積極的に取り入れ、その利点を最大限に活用することで、患者さんへより質の高い、快適な歯科医療を提供できると確信しています。3Dプリンターは、まさに未来の歯科治療を担う重要なツールとして、その可能性を広げ続けています。図❸ SprintRayで作製されたクラウンと模型。ブリッジはPEEK前装ブリッジ図❹ 騒音と振動がほとんどないので、SprintRayはチェアサイドにも設置が可能【参考文献】1) Alexakou E, Damanaki M, Zoidis P, Bakiri E, Mouzis N, Smidt G, Kourtis S: PEEK High Performance Polymers: A Review of Properties and Clinical Applications in Prosthodontics and Restorative Dentistry. Eur J Prosthodont Restor Dent. 2019 Aug 29;27(3):113-121.2) Kimura H, Morita K, Nishio F, Abekura H, Tsuga K: Clinical report of six-month follow-up after cementing PEEK crown on molars. Scientific reports 2022 Nov 9;12(1).3) Choi, J., Kim, K. N., Lee, S. H. : The current status of 3D printing in dentistry. Journal of Prosthodontic Research, 64(3), 209-216, 2020.2)コスト削減

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