修復・補綴の迅速撤去&リペア法 CR、クラウン・ブリッジ、インプラント、義歯のトラブル対応
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図❶ 隣接面コンタクトを喪失したインプラント上部構造の口腔内写真図❷ 隣接面コンタクトを喪失したインプラント上部構造のデンタルX線写真 良好に経過しているインプラント治療であっても、長期的には生体の変化に影響を受け、対応を要する場合がある。 隣接面コンタクトの喪失は比較的頻繁に発生する(図1、2)。2023年に発表されたシステマティックレビューでは、隣接面コンタクト喪失の発生率は24.3〜63.3%と報告されている。また、遠心と比較して近心のほうがコンタクト喪失の発生率が高いとされる1)。 インプラントは移動しないが天然歯である隣在歯は移動することがあるため、天然歯とインプラント間の隣接面コンタクトが喪失する。隣在歯の移動の原因にはさまざまなものが挙げられる。まず、咬合時に閉口筋によって生じた力は、歯の傾斜面によって異なる方向に作用する。そのうち、前方方向のベクトルはanterior component of forceと呼ばれ、歯を近心方向に移動させる2)。とくにFMA(フランクフルト平面に対する下顎下縁平面角)が大きい患者ではanterior component of forceが大きいとされ3)、隣接面コンタクト喪失のリスクが高い。成長期が終了した後も継続する上下顎骨の成長も歯の移動を引き起こし、インプラントとの隣接面コンタクト喪失の一因となる4)。また、咬合荷重は隣接面の摩耗を引き起こし、歯の移動と関連する可能性が指摘されている5)。さらに、コニカルコネクションのインプラントの場合、時間の経過とともにアバットメントが沈下するとされ、隣接面コンタクトの喪失に関連する可能性がある6)。とくに、歯周病の既往がある患者では隣在歯の移動が生じやすく、ブラキシズムを認める患者では隣接面の摩耗が生じやすいため、それぞれ注意を要する7)。 隣接面コンタクトの喪失は、食片圧入を引き起こし、歯肉の疼痛や炎症、歯周炎やインプラント102近藤祐介 Yusuke KONDO 正木千尋 Chihiro MASAKI九州歯科大学 歯学部 口腔再建補綴学分野第4章 インプラントの撤去&リペア44隣接面コンタクトの喪失長期経過において インプラント治療に生じる 変化とその対応

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