歯科のための位相差顕微鏡 活用・実践マニュアル
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【参考文献】球菌図❶ 位相差顕微鏡で観察できる代表的な細菌の形桿菌らせん状菌1)ZauraE,KeijserBJF,HuseSM,CrielaardW:Definingthehealthy"coremicrobiome"oforalmicrobialcommunities.BMCMicrobiology,15(9):259,2009.2)SocranskySS,etal:Microbialcomplexesinsubgingivalplaque.JournalofClinicalPeriodontology,25(2):134-144,1998.3)LoescheWJ:Theroleofspirochetesinperiodontaldisease.AdvancesinDentalResearch,2(2):275-283,1988. 口の中のプラークには何百種類もの細菌がつねに存在し1)、この細菌叢のバランスが、口腔の健康を左右しています。⿠健康なときは、口の中の善玉菌と悪玉菌のバランスが取れている⿠細菌叢のバランスが崩れると、う蝕や歯周病のリスクが高まる これまで述べてきましたが、位相差顕微鏡で観察できる代表的な細菌の形は、①球菌(丸い形)、②桿菌(棒状の形)、③らせん状菌(らせん状にうねる)などがあります(図1)。とくに、らせん状菌(Treponema denticolaなど)は、歯周病の重症化に深くかかわることがわかっています2,3)。661口の中でよく見かける細菌たち口の中には いろいろな細菌が棲んでいる

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