おしむら歯科はなぜ小児矯正で成長を続けるのか
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立ち上がってきました。 とくに苦しかったのは、「やるべきこと」は増えているのに、治療が思うように前に進まない時期です。説明に時間をかけても、継続に繫がらない。院内の足並みが揃わず、家庭側の状況も揺れる。正直、「これは無理かもしれない」と思ったこともあります。 こうした失敗を重ねて、小児矯正は導入しただけでは期待どおりの成果に繫がらないことに気づきました。運用と文化の設計 導入初期の混乱を経て私が痛感したのは、「装置の問題」ではなく「続く前提」が整っていないという現実でした。つまり、院内の共通理解と、家庭で続けられるかたちが整っていないと、治療は前に進みません。 そこで私は、小児矯正の患者さんを増やす前に、運用の前提を整えることから始めました。院内で同じ言葉・同じ基準で話せる状態をつくり、家庭でのトレーニングが無理なく続けられるように進め方を見直し、チームが同じ方向を向けるように土台を作り直す。派手な改革ではありませんが、まずここを整えないかぎり、何を導入しても回らないと感じたからです。 こうした立て直しを進めるうちに、小児矯正は単なる「一つの診療メニュー」ではなく、医院全体の構造を変える“軸”になる領域だと実感するようになりました。完遂率、家族単位での通院、スタッフ教育、地域連携、紹介の流れ─小児矯正の運用を整えることは、結果としてこれらにも波及していきます。 売上は目的ではありませんでした。しかし、結果として小児矯正の比率は上がり、治療完遂率は改善し、スタッフ体制は拡充し、患者紹介の流れも強くなっていきました。組織が強くなり、地域との接点が増え、患者さんとの関係が深くなる。そうした「構造の変化」が、結果として数字に表れただけなのです。

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