なるほど! TCH アップデート版 世界一やさしいTCH入門
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まずは筋肉について解説しますね。みなさんは、TCH是正指導後に「歯を離すとよけい疲れる」、「気を抜くと歯がくっついてしまう」、「開口していると下顎がガクガク震えてくる」、「深呼吸をしてもリラックスできない」という人を見かけませんか? これは顎周り、口唇周りの筋肉がすでに硬くなってしまっている人なんです。力が抜けている状態(リラックス)のとき、上下の歯は離れていなくてはいけないのに、筋肉を使って歯を離すことで疲れてしまい、気を抜くと筋肉が縮こまって歯が接触してしまうのですなるほど。では、どのような状態が正しいのでしょう?本来、深呼吸をして「歯を離す」のではなく、「歯が自然と離れた」が正しいのですが(P.77参照)、筋肉が縮こまっている人は、深呼吸をしても「意識しないと歯が離れない」んです筋肉が縮こまっていると、そういうことがあるんですね。これはつまり……?これは「筋肉がこっている状態」で、原因として「長時間同じ姿勢(状態)を続けている」などが考えられます(表1)。長時間同じ姿勢でいると筋肉が緊張し、血管を圧迫します。すると、血液の循環が悪くなって酸素と栄養がいき渡らなくなり、老廃物を運び出せなくなって「こり」が生まれます(図1)。そのため、深呼吸をしてもリラックスできずに固まったままで、上手に深呼吸ができない、ということがわかってきたんです「筋肉がこっている」ってどういうこと?

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