歯内療法の三種の神器 2025-2026
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図❶ 昭和大学歯科病院に設置されている3DA図❷ 椅子にはチンレストの他、後頭部を支えるヘッドレストが設置してあるため、撮影時の安定が得られやすい018Chapter 1 歯科用コーンビームCT 「3D Accuitomo F17Dadva+」(以下、3DA)は株式会社モリタが開発・販売している歯科用コーンビームCT(以下、CBCT)である。同社のラインナップのなかでも、フラッグシップモデルとして位置付けられている機種である。1.装置筐体 3DAは、同社が販売している「VeraviewX800」などの複合機と異なり、パノラマやセファロなどの撮影モードは搭載していない、言わば純粋なCBCT撮影装置である。その筐体は比較的大きいため、設置には広めのスペースが必要になる(図1)。装置中央には患者が座る椅子があり、チンレストに加えて後頭部をしっかり支えるヘッドレストが備えられている(図2)。これらにより、VeraviewX800などの立位で撮影する機種と比較すると、撮影の際に患者の姿勢の安定が得られる。また、装置の構造上、X線発生装置とFPD(フラットパネルディテクター)は装置の前方にせり出る形になっているため、装置前方に広い空間を必要とするが、これが逆にX線撮影室にありがちな閉塞感の解消に一役買っている点も、地味ではあるがありがたい。2.FOVの大きさ 3DAが備えるFOV(有効視野)の大きさはいくつか種類がある(図3)。そのなかで、歯内療法に図❸ 3DAで設定可能なFOVの種類(モリタ社のHPより引用・改変[https://do.dental-plaza.com/search/item/detail/id/5418080000/])昭和大学歯学部 歯科保存学講座歯内治療学部門 浦羽真太郎 鈴木規元 3D Accuitomo F17Dadva+の特徴023D Accuitomo F17Dadva+の特徴と臨床

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