歯科における治療器具・器材や治療技術は日進月歩で進化しています。とくに歯内療法の分野においては、「歯科用コーンビームCT(CBCT)」、「歯科用マイクロスコープ」、「Ni-Ti製ロータリーファイル」が「三種の神器」として欠かせない存在となっています。加えて、根管洗浄法やバイオマテリアルの開発によって歯内療法の治療精度も格段に進歩しました。 そこで、2022年には当時の最新情報を盛り込んだMOOK『歯内療法の三種の神器 2023-2024』を発刊し、多くの臨床家からご支持をいただきました。あれから2年、三種の神器の進化だけでなく、歯内療法に関連した新たな機器や材料が開発され、治療技術とともにさらに進化を遂げています。 そこで今回、MOOK『歯内療法の三種の神器 2025-2026』として、歯内療法における三種の神器をはじめ、関連機器や材料の最新情報と、それらを有効活用するための治療法やアイデアを網羅しました。前回、CBCTについては具体的な機種の特徴や使用方法を紹介できませんでしたが、今回は「Chapter1 歯科用コーンビームCT」で5社のCBCTの詳細を紹介しています。また、新たに「Chapter4 根管洗浄」を設け、さまざまな根管洗浄法を紹介しています。さらに「Chapter5 トピックス」では幅広い分野のテーマを取り上げています。その他のChapterにおいても最新情報を網羅しています。 基本的に、前書『歯内療法の三種の神器 2023-2024』とは、内容的に重複している項目はありませんので、本書と併せて前書もお読みいただくことで、さらなる知識の蓄積に繫がると思います。 本書を歯内療法のバイブルとして、多くの臨床家の日常臨床においてお役立ていただければ幸いです。2024年11月デンタルダイヤモンド社 書籍編集部刊行にあたって
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