歯内療法の三種の神器 2025-2026
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ッピピ図❸ スマートライトProエンドアクチベーターの概要①図❹ スマートライトProエンドアクチベーターの概要②柔軟性の高い樹脂製素材ノンカッティングデザインスナップ式洗浄チップ着脱360°回転可能なアタッチメント2段階の振動モード18,000cpm3,000cpm⬅スイッチオン1回:高速2回:低速3回:オフcpmは60秒(1分)あたりのサイクル数。Hzは1秒あたりのサイクル数Hz=CPM/6003 スマートライトProエンドアクチベーターを用いた根管洗浄レッジ、トランスポーテーション、根管を傷つけることがない簡単にチップの着脱ができる優れた口腔内アクセスが可能18,000cpm:根管洗浄モード3,000cpm: MTAや貼薬などの他目的用⬅スイッチオン30s高速または低速連続最長5分使用可能30秒連続使用するごとにピピ、とお知らせ音153クチベーターについて学び、それ以降、エンドアクチベーターから現在のスマートライトProエンドアクチベーターに至るまで、この10年以上にわたり、すべての歯内療法症例に応用してきた。 スマートライトProエンドアクチベーターの詳細を図3〜7に示す。スマートライトProエンドアクチベーターは医療用ポリマーチップによる音波洗浄装置(図1)であり、その周波数は18,000cpm(cycle per minute:1分あたりのサイクル数)と3,000cpmの2段階モードが選択可能である。それらは根管洗浄や貼薬剤の除去などにおいて使い分けることができる(図3:症例1〜3)。チップはスナップ式で簡単に着脱可能である。ヘッドは360°回転可能であり、外すことでオートクレーブ滅菌にも対応している。作動スイッチは1回押すと高速の18,000cpmがスタートし、2回押すと低速の3,000cpmとなり、3回目でスイッチオフとなる(図4)。スイッチオンから30秒ごとに音とバイブレーションが発動し、時間経過を知らせてくれることから、後述するプロトコールを適切に実施可能となっている。 チップの断面形態は平行四辺形であり、動作時は楕円形の動きを示すことから(図5)、根管内空間を幅広く攪拌し、周囲に多数の気泡を生じさせることが実験的に示されている(図6)。チップは先端径♯15/.02テーパーのSmallと、♯25/.04テーパーのMediumの2種類が用意されており、長さは22㎜、Mediumのみ28㎜が用意されている。旧エンドアクチベーターの時代には存在しなかった28㎜のLongタイプが用意されたことにより、上顎犬歯などの比較的長い歯根への対応が可能となった。チップにはゲージラインが記載されており、作業長までの先端位置関係を容易に知ることができる(図7)。

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