歯内療法の三種の神器 2025-2026
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マニー14%ペントロン 6%メーラー10%図❷a、b 歯科用マイクロスコープ販売台数の変遷。2010年のブライトビジョン1号機の発売以降、2014年のブライトビジョン4000/LED5000発売にかけてペントロン社のマイクロスコープのシェアは増加した(資料提供:アール アンド ディ社)図❸ ドイツSCHOTT社製接眼レンズ。光学的特性に優れており、クリアで明るい術野を映し出す(写真はブライトビジョン3200 R2)a:2011年までプリマ0%ヨシダ4%ツァイス44%ライカ10%グローバル10%GP-11%GP-12%ヨシダ2%マニー11%ペントロン 11%ライカ14%メーラー9%光と屈折率b:2014年までプリマ5%ツァイス38%グローバル9%a:通常のレンズb:アポクロマティックマルチコートレンズ図❹ アポクロマティックレンズの特徴。色ごとに屈折率が異なるため、光がレンズを通過した際に色収差、色ズレが生じる(a)。アポクロマティックマルチコートレンズは形状の異なるレンズを組み合わせることで色収差を補正し、滲みのない術野を視認できる(b)色収差色収差補正03 ブライトビジョン3200 R2の特徴と臨床063日本の市場に一石を投じた1台といえるだろう。 ブライトビジョン3200 R2 開発までの変遷1.ブライトビジョン初期モデル(3503、3504) 本機は、医療用レンズとして定評のあるドイツSCHOTT社製の接眼レンズを採用しており、クリアで明るい術野を伝達してくれる(図3)。また、対物レンズには同社独自の多層膜コーティングを施したアポクロマティックマルチコートレンズを使用し、色収差を高い精度で補修し、滲みのない鮮明な術野を視認できることも最大の長所である(図4)。以後、ブライトビジョンは両レンズを軸足に進化を遂げていく。2.バランスアームとLEDライト 初期モデル発売から1年後の2011年にブライトビジョン4000(ハロゲンライト)、LED5000が発売され、倍率は5段階から6段階のドラム式(2.8〜25.6倍)に改良された。また、外部カメラなどのアクセサリー類を装着しても前後・左右の重量バランスを調整できるバランスアーム(図5)を新開発し、本体の取り回しがスムーズにできるようになった。とくに、ブライトビジョンLED5000では50,000 lxのLEDライトを採用して術野がより明るくなり、フルハイビジョンカメラ内蔵の機種では1,920×1,080(約207万画素)の高画質映像を出力することも可能になった。3.バリオ オブジェクティブ レンズ 従来の対物レンズの焦点距離(フォーカス調整可

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