超入門 JET System矯正 Ⅰ級叢生4444抜歯編
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0LOW※このrangeは「得られたデータの範囲」という意味なので、標準偏差ではありません図❶ 矯正治療における痛みの調査。患者による10段階評価。無痛が0、ロキソニンのような鎮痛薬が必要なときは10(Derick Tagawa: clinical impressions vol.15. No.1, 2006, 4-9.)Reciprocal force200gmsDAMON7%2%2%5%5%14%14%14%15%11%11%まったく痛くないRANGE1.3 AVG.CONVENTIONALパッシブセルフリゲーションシステムを使用した患者痛みのレベル図❷ 自由が丘矯正歯科での痛みの調査パッシブ:平均値 3.6 標準偏差 2.86/パッシブ以外:平均値 6.0 標準偏差 3.44(2006日本矯正歯科学会発表)100gms − tooth movement100gms − friction4 AVG.145238967PAIN LEVELパッシブセルフリゲーションシステム痛みの平均値の差6.03.6痛みのレベル6%薬を飲むほど痛いRANGE以外を使用した患者痛みのレベル図❸ 大臼歯に沿って犬歯をスライドさせて引っ込めるには、未知の量の摩擦抵抗(実験結果によると、歯を動かすのに必要な力とほぼ同じ)を乗り越えなければならない。臨床的には、真の摩擦力が不明であるため、摩擦によってアンカレッジを制御するうえで問題が生じることが多々ある。臨床的な効果を確実にするため、通常は歯を動かすのに必要な力を大幅に上回る力が加えられるが、その過剰な力は固定源となる歯に影響を及ぼす6%6%14%6%21%14%21%6%10HIGH(Proffit WR, Fields HW, Sarver DM : Contemporary Orthodontics. 4th edition. St. Louis: Mosby; 2007. Chapter 10: Mechanical Principles in Orthodontic Force Control.より引用改変)11いるのではないか」と心の奥底では感じていました。 痛みを生じる原因はおもに以下の3つに分けられます。1)歯が動くときの痛み(自発痛) 矯正治療では従来型ブラケットの結紮による摩擦(バインディング)が痛みの主因でしたが、パッシブセルフリゲーティングブラケット(後述)では結紮によるバインディングが起こらないため、痛みが少なくなります(図1、2)。これにより、レベリング後の犬歯遠心移動は、従来から必要だった200gfから理論上は100gf、臨床では50gfのNiTi closed coil springでも十分可能と確認され、従01 JET Systemが可能にする理想の矯正治療

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