めざせ増患!脱・俺様院長! 自立型スタッフ育成プロジェクト
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ことである」というドラッカーの言葉に脳天を撃ち抜かれた。活かす組織であるということを学んだ。それまでやってきた、スタッフを手足のように使うことは経仕事を覚えたスタッフはありがたいが、あまり長期間勤めると、「年に1度の定額昇給+夏冬のボーナスが基本給の1か月分」が当たり前だったため、当然、人件費が嵩んでしまう。ありがたい気持ちと経費高騰への心配が同居し、複雑な心境になる。だから3年で入れ替わるのがちょうどいい。そんな時代だった。私は平成7(1995)年に開業し、数年間がむしゃらに働き、クリニックを軌道に乗せた。経営的には安定したが、すべての業務が私に集中し、常にオーバーワークと重圧で余裕は奪われていた。平成14(2002)年、隣地が空いたので思い切って増築し、スタッフも増員した。急な増員のため他業種からの転職者が入職した。増築によって借金と人件費が膨れあがり、開業以来、初めて支払いに窮する状況に陥った。そこで私は、遅ればせながら、“経営”というものを学び始め、「経営(マネジメント)とは人のそして、経営の中心にあるものは、経済活動としてのお金ではなく、人の幸せを中心に考え、人を第2章 STEP1 院長の自己改革・医院改革027

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