World歯科衛生士チームの成果を引き出すScope 歯科医師から「なぜ多くの歯科衛生士チームは期待通りの成果を上げられていないのか」、そして、「その解決策とは」などと聞かれたことはありますか? 今回は、私が以前働いていた歯科医院でも導入していたDental Hygiene Coaching(歯科衛生士のためのコーチング)についてお話しします。米国の歯科医院はビジネス志向が強く、多くの歯科医院が従業員教育に力を入れています。とくに近年、個人経営からコーポレート運営の大型医院へシフトする傾向があり、Dental Hygiene Coachingへの関心が急速に高まっています。World歯科衛生士が直面する現実Scope米国の歯科衛生士の日常 米国では歯科衛生士の1日のプロダクションのゴールが設定されている場合が多いです。しかし、残念ながら、努力だけでは成果に繋がらないケースがほとんどです。歯科衛生士がぶつかる壁と、歯科医師からの期待には乖離があります(図1)。多くの歯科衛生士が経験する悩み 「押し売り」と思われるのが怖くて、治療の価値を過小評価してしまう 患者教育の機会を逃してしまう 口腔内カメラなどの診断ツールを十分に活用できていない 歯科医師の臨床パートナーではなく、「クリーニングするだけの人」になってしまう歯科医師▶︎歯科衛生士への期待 患者が提供されるサービスの価値を理解している 歯周病治療の実施率が全国平均と整合している 毎回の診療で診断ツールが活用されている 前回の来院で予定外だった治療内容を確認して対応している 112 DHstyle 2026 SUMMER図❶ 歯科衛生士と歯科医師の考え コーチングが重要なのは、歯科衛生士チームに一貫性がないとコストがかさむからです。それは患者の定着率、治療の承諾率、そして長期的な患者価値に影響を及ぼします。ある歯科衛生士が自信をもってケアを提供する一方で、別の歯科衛生士が臨床的な会話を避けている場合、表面的には機能しているように見えても、結果的に大きな差が生じている可能性があります。コーチングは、そうしたばらつきを縮小するのに役立ちます。 Worldコーチング導入で期待できるScope 表1に、コーチング導入がもたらす変化を示します。たとえば、米国の歯周病の罹患率は30歳以上で42%になります1)。しかし、1年をとおして歯科衛生士チームが歯周病と診断した患者は10%だったとします。ここで、「私たちの患者は口腔衛生がよいのか?」、「もしくは私たちが歯周病を見逃しているのか?」、「患者が歯周病治療が高額という理由で拒否をしているのか?」という疑問が出てきます。 しかし、データを見てもなぜそうなっているの5つの変化(表1)歯科衛生士コーチング(Dental Hygiene Coaching)
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