0~12歳乳幼児・学童期舌癖、食事習慣(早食い)、口呼吸(口腔機能発達不全症)図❷ ライフコースと口腔疾患。乳幼児期から高齢期の各ライフステージにおいて、歯科衛生士はおもにう蝕や歯周病の予防処置から管理まで担う。加えて、中年期以降は口腔機能にも変化が起こり始めるため、介入が必要となる。本来は乳幼児期の発達不全からの支援が望ましいが、本稿では中年期以降のみ解説する12~40歳思春期・壮年期(前半)う蝕、歯周病、クレンチング65歳~高齢期根面う蝕、歯周病、欠損歯列、口腔機能低下乳児期 特集 第6回国際歯科シンポジウム連動企画 あなたの歯科衛生士臨床を深める8つの扉 6340~65歳中年期歯周病、クレンチング、誤嚥(口腔機能低下) たとえば、口呼吸や舌癖、姿勢、食べ方の癖は、歯列や咬合、清掃性に影響します。その結果、う蝕や歯周病のリスクが高まることもあります。また中年期以降には、若いころからの機能の問題や生活習慣の積み重ねが、口腔機能低下として現れてくる場合もあります。 つまり、口腔機能は「いまだけ」ではなく、ライフコース全体をとおして積み重なっていく問題です。歯周病やう蝕の管理と口腔機能管理は、別々のものではありません。どちらも相互に影響し、患者さんの口腔の健康を支える大切な視点なのです(図2)。 図3の患者さんは、46歳のときに「歯がグラグラする」という主訴で来院され、30年以上通院されている方です。初診時は重度歯周炎でしたが、時間をかけて歯周基本治療を行いました。歯周病は安定に向かい、その後SPTへ移行しました。予後が不安な歯もありましたが、プラークコントロールとメインテナンスを欠かさず継続され、長年良好な状態を保っていました。 ところが、70代に差しかかったころから、それまでよく磨けていた口腔内に磨き残しが見られるようになり、結果として何本かの歯を失うことになりました。その背景には、退職や奥様の介護といった生活環境の大きな変化、全身疾患による体調の変化など、ライフステージにおける出来事があり、それに伴ってセルフ長期のSPT患者さんから学んだこと長期のSPT患者さんから学んだこと
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