DHstyle 2025年冬号
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メインテナンスSOT説明②再評価②治療再評価①初期治療説明①治療計画立案データコレクション医療面接Phase1▪応急処置▪医療面接(問診)、全身スクリーニング▪検査・資料採得・リスク評価 (データコレクション)▪治療計画立案(仮から最終案)▪う蝕マネジメント▪う蝕治療、暫間補綴物▪歯周基本治療▪歯髄保存処置、抜髄、再根管治療▪抜歯▪再評価図❶ Medical Treatment Modelに基づいた診療の流れ。歯科衛生士がかかわるPhaseは1と4。患者さんのモチベーションのコントロールに大きくかかわる部分であるPhase1再評価結果をみて最終治療計画を立てるPhase2・3Phase2(おもに外科療法)外科的歯内療法、歯周外科、インプラント、抜歯を除く口腔外科的処置Phase3(おもに咬合に関係する治療)補綴、矯正治療歯科衛生士がメインのPhaseは1と4Phase2・3▪リスクに応じたメインテナンス▪ナイトガード処方▪全身健康スクリーニング▪生活習慣指導             などPhase4Phase4 特集 歯周基本治療が楽しくなる! 患者さんの“やる気”を引き出すコミュニケーションのヒント 533.歯科衛生士の役割 私たち歯科衛生士のおもな役割は、患者さんの主訴を聴き取り、それを改善していくことです。しかし、患者さんの主訴や困りごとのみに対応するかかわり方では、口腔や全身の健康を守ることはできません。そのため、まずは患者さんの「現状を把握」し、次に「なぜそのような状態になってしまったのか?」、その原因を探り、問題点(リスク)を明確にすることが重要です。そのうえで、「リスクの改善や必要な治療の介入を行い、健康な状態を継続していく」ことが必要になります。 このような診療を行うためには、歯科医療従事者のみならず、患者さんの積極的な治療への参加が欠かせません。本パートでは、当院におけるデータを用いた方法に焦点を当てながら、患者さんの口腔に対する意識の向上やモチベーションのアップ・維持、また、患者さんとの向き合い方をお伝えします。まずは、当院で集めるおもなデータの種類とその目的を振り返ります。

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