DHstyle 2025年冬号
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 歯周基本治療時には、口腔内写真やデンタルX線写真、歯周組織検査などの各種データを集めます。これらはおもに歯周病の診断に用いますが、歯科医師と歯科衛生士間での情報共有として、また、患者さんにデータを見せることで口腔内の現状を伝えたり、治療による病態の改善を確認できたりするなど、歯周基本治療における患者モチベーションのサポートに役立てられるという側面があります。 本パートでは、各種データを記録する目的や情報の読み取り方を振り返りながら、つきやま歯科医院における患者さんのサポートおよび、かかわり方について詳しくご紹介いただきます。(編集部)1.つきやま歯科医院の診療の理念 当院では、一生涯健全な自分の歯で食べて、話して、笑って、それによりQOL(生活の質)を向上することが、患者さんの真の健康利益に繋がると考えています。そのため、世界的に認められている質の高い治療を実践し、う蝕や歯周病の予防に努め、一生涯健康な状態を保てるように患者さんと二人三脚でメインテナンスを行っています。2.診療の流れ 当院では、Medical Treatment Model(図1)に基づいて診療にあたっています。患者さんの状況をしっかりと把握し、患者さん一人ひとりのリスクを確認したのち、必要な治療や予防プログラムを立案します。リスクを確認するためには、患者さんのさまざまなデータが必要です。そのデータを「患者さんと共有し、自身の状態を理解してもらう」ことで、患者さんが自身の口腔内にしっかりと向き合えるように診療を行っています。 52 DHstyle 2025 WINTER診療の理念と進め方診療の理念と進め方つきやま歯科医院の取り組み

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