DHstyle 2025年冬号
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8.73年12.06年男女とも世界一! 36 DHstyle 2025 WINTER60平均寿命健康寿命平均寿命健康寿命「健康寿命」とは、日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる生存期間のことを指す言葉で、世界保健機構(WHO)が策定した概念。男性女性図❶ 要介護を必要とする年数(参考文献2)より引用改変)7081.41歳72.68歳75.38歳80(年)87.45歳アメリカ:8年イギリス:7.6年ドイツ:6.9年など、他国は平均して7年前後 パート2では、ヘルスカウンセリングを臨床に応用し、歯科治療の成果を獲得している足立 優先生から、患者さんの行動変容のためにヘルスカウンセリングをどのように活かしていけばよいのか、そのポイントをうかがいます。日ごろ歯科衛生士のみなさんが臨床で感じている、さまざまな問題の解決に繋がるヒントがみつかるはずです。(編集部) 私は、“口腔の健康が全身の健康の基本である”という予防医学の概念をベースにした「予防型総合歯科医療」を展開しています。当院は、生涯にわたり歯を失わないことを目標とし、それにより病気にならない人生を手に入れてもらうことを目的としています。病気にならない人生とは、人生の後半に至っても、介護や家族の支援を受けることなく、自立して生活できることであり、これが豊かな人生の基本であると考えています。 厚生労働省によると、2023(令和5)年の日本人の平均寿命は男性が81.09歳、女性は87.14歳です1)。患者さんの平均余命で考える場合は、平均寿命よりも長くなると考えなくてはなりません。しかし、私たちが避けることができない「死」をどのように迎えているかというと、人生の最後10年程度は要介護であったり、歯科衛生士は患者さんの伴走者歯科衛生士は患者さんの伴走者

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