DHstyle 2025年夏号
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16 DHstyle 2025 SUMMER図❶a プラークが落ちていない図❶b 歯肉に傷がついている 内科医でいえば、薬剤を処方して症状を改善させるのと同じで、歯周病は歯ブラシ1本で症状が大きく変わっていくと考えています。歯科衛生士が歯ブラシを処方する際は、患者さんの症状や手の器用さ、性格などを考慮する必要があります。なかでも、まずは「症状」をみて処方すべきと考えています。みなさんは歯周病の患者さんの口腔内を見て、「歯肉が腫れている」、「プラークが残っている」と気づくでしょう。そこを改善するには、どうしたらよいかと考えることがスタートラインです!⃝歯ブラシの処方や再提案を考えるきっかけ 筆者が歯ブラシの処方を考えるきっかけは、「プラークが落ちていない」、「歯肉に傷がついている」の2つです(図1)。もちろん、処方の前に歯ブラシの当て方や力の加減を確認し、その場でプラークが取れるか、ブラッシング圧のコントロールを見込めるかを検討します。そのうえで、現状の歯ブラシで様子をみるか、新しい歯ブラシを提案するかを考えています。⃝歯ブラシを処方する目的 みなさんは、どのような目的でセルフケアグッズを選んでいますか? 「全顎でPCRを20%以下にする」など、具体的な目標を掲げている方もいるかもしれセルフケアグッズとの向き合い方セルフケアグッズとの向き合い方セルフケアグッズを処方しようもっと知りたい! セルフケアグッズ

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