BPPDP部位PPDLB動揺度(PT値)根分岐部病変図❷ 初診時(2022年10月18日)の口腔内写真およびデンタルX線写真、歯周組織精密検査表(2022年12月に検査)。(資料提供:斉田歯科医院・斉田寛之先生、患者担当医:大村星太先生)。PT値(1~50)は、おおよそ1桁台がMiller分類の生理的動揺度に値し、10台が1度、20台が1~2度、30台が2度、40台以上が3度に相当するが、PT値が少なくても垂直的動揺度が認められた場合は3度にする。赤字は出血、黄アミは排膿を示す根分岐部病変動揺度(PT値)ⅡⅡM2(28)M3(41)M1(15)M1(18)M1(18)M1(19)9847554244254223222211222143133144128244333244244233223222223353333254228765432112345678 37105792222222222222222222222222222228621236639329978224424424423424222222222223212925111075410M1(13)M1(11)M2(30)M3(42)M2(28)M2(25)M2(33)M1(15)M1(15)やっぱり歯周基本治療 な~みんのSRP養成講座 87M2(33)466457近心根に根尖病変と歯内−歯周病変の疑い、76に根分岐部病変、65間の近遠心の骨頂の高さの違いを認めます。加えて、上顎前歯部にフレアーアウト、大臼歯部には力の負担による炎症が起きたことで骨梁の不透過性が亢進し、歯肉縁下の歯根面には壁上や塊状に沈着した歯肉縁下歯石が散見され、不適合な補綴物が認められました。2.歯肉 歯肉の色は炎症が認められる部位には発赤、歯肉の性状は浮腫性歯肉で、7頰側にサイナストラクト、2〜46に著しい歯肉退縮による歯根露出、4〜6、4〜6、4、6〜4に楔状欠損が認められ、歯肉縁上歯石、粘着性の高いプラークが多く、自然排膿が散見されました。
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