DHstyle 2025年夏号
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図❷ 口腔内写真(上:2004年4月[69歳]、下:2025年5月[90歳])および歯周組織検査表(2025年5月)。4mm以上の歯周ポケットは赤字にて記す。プラーク付着率 12.96%、出血率 0%、排膿率0%プラーク動揺度出血点ポケット出血点部位出血点ポケット出血点動揺度プラーク4233332232233222222222223234333343233223242222222223234322222233222222222222222222222222222223344222222222232222222222222222222222222222230000000000000876543211234567800000000000000 322222222223333333223334魂のハイジーンワーク 次世代へのバトン 77健康な口腔を育てるために、母親に知ってほしいことがたくさんありました。そのための設備と環境を整えて、「0歳から親子で始めるむし歯予防と口腔育成」の取り組みをスタートしました。 かまたキッズデンタルパークを開設した年に0歳だった子どもたちは、今年でキッズ部門卒業の年齢(13歳)になりました。 現在は家族で来院される方が80%を超え、対象とする口腔の状況も30年前と比べると大きく変わりました。患者さんから求められることも様変わりし、歯科医療の役割が真の健康を守り・育てることへ変革したと感じています。  症例1 開業当初から修復治療に来院されていた患者さんを予防歯科へ症例1:開業当初から修復治療に来院されていた患者さんを予防歯科へ 現在90歳の女性です(図2)。開業当初から現在まで20年以上途切れることなく、修復治療のために通院していた患者さんで、2004年(69歳)からは定期的にメインテナンスを行っています。 補綴物が多いですが、2011年に3の再治療をして以来、治療歴がありません。一部4mm以上の歯周ポケットが残りますが、出血はありません。規則正しい食生活とセルフケアへの高い意識もあり、安定しています。「なんでも食べられるわよ」と素敵な笑顔でお話ししてくれます。

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