2通院の姿勢に変化 がないか 表❶ 患者のモチベーションのチェックリスト項目1 セルフケアを 継続する意欲を 感じられるか□ プラークコントロールが悪化し□ 自己流になっていないか□ 予約のキャンセル□ 遅刻□ 予約の先延ばし3 治療の疲れ・緊張・不安が滲んでいないか□ 顔色・表情・発言に微妙な変化4 歯科衛生士に 口腔内を管理して もらえていると 感じられているか□ (歯科衛生士が)気配り/心配り/目配り/声がけなどを行えているかチェック項目ていないかがないか治療が終わった安心感から、少しずつ磨き残しが増えたり、自己流のブラッシングに戻っていたりしないかを確認します。予約のキャンセルや変更が続く、遅刻が増えてきたなど、“なんとなく足が遠のいている様子”は、治療が中断しそうなサインかもしれません。少しの変化でも見逃さずにキャッチする視点が求められます。表情の曇り、反応の鈍さ、いつもより元気のない返答など、些細な変化から「実は疲れているのかも?」という気づきに繋がることがあります。歯科衛生士が「気づいてくれている」、「見てくれている」などの実感は、患者さんにとって大きな安心感になり、「もう少し頑張ってみようかな」というモチベーションの維持にも繋がります。特集 歯周治療の段階別にわかる セルフケアのポイントとグッズの選び方 55見かた1セルフケアを継続する意欲を感じられるか 歯周基本治療を経て状態が安定してくると、患者さんのセルフケアの姿勢にも変化が見え始めます。プラークコントロールの状態から、“本当に継続できているか”を見直すタイミングになります。2通院の姿勢に変化がないか 治療の中断やモチベーションの低下を防ぐため、歯周基本治療が終わった後は、「ここからが本番なんですよ」と伝える声がけが大切です。3治療の疲れ・緊張・不安が滲んでいないか 治療が続いたことで、心身ともに少し“ゆるみ”が出てくる時期でもあります。モチベーションが下がりきってしまう前に、患者さんの変化を見逃さず、早めに気づくことが大切です。4歯科衛生士に口腔内を管理してもらえていると感じられているか これは、患者さんの内面というより、“患者さんが私たちをどう見ているか”という視点です。患者さんの口腔内をしっかり管理できていることが伝わると、モチベーションの維持にも繋がります。日々のセルフケア以外にも、「ここ、だいぶよくなってますよ」、「この部分、気をつけて磨いてくれてますね」といった口腔内のポジティブな変化に対する言葉を忘れずに伝えていきたいですね。
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