骨Bone筋歯列に及ぶ口腔周囲筋の圧力のバランスが崩れると、不正咬合などの問題を生じる図❷ 形態と機能の関係(参考文献1)より引用改変)図❸ 巨舌症による開咬図❹ 小舌症による歯列の狭窄舌圧口唇圧特集 いまこそ正しく学びたい! 歯科医院で取り組むMFTスタートガイド17舌圧MFTは歯列の正常な形態を維持するための環境を整える訓練法Muscle口唇圧図❺ 骨と筋のバランス随意筋であることから、MFTという訓練法が成り立つ裏づけとなります。 また、Zickefooseは、MFTにおいて最も重要なことは、口唇・舌および下顎の安静位における正しい位置(姿勢位)を獲得することであると述べています。望ましい姿勢位のポイントは、①口唇は安静時にリラックスした状態で閉じ、鼻呼吸が行われている。②舌は安静時にリラックスした状態で口蓋に挙上している。③上下の歯は安静時にわずかに離開しており、嚥下の瞬間にのみ接触する、が挙げられます。歯列の長期安定性を得るためには、正しい咀嚼・嚥下・発音・呼吸・姿勢位の習慣化が必須です。そのため、日常生活で営まれる口腔と関連したこれらの機能は互いに関連しあっているので、一つでも正しく行われていないものがあると、他の機能にも影響を及ぼしてしまうことが考えられます。
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