POINT7 100 DHstyle 2025 AUTUMN図❿ 2017年のサブカルテ。仕上げ磨きを卒業した図 最新(2025年6月)の口腔内写真。初診後14年。継続してう蝕予防ができているとくに意識してブラッシングするように伝えた箇所はメモするせないように予防を継続できています。 これまで6人の歯科衛生士が担当を引き継いできましたが、う蝕のない状態を維持できているのは、年齢に応じたリスク部位や指導内容を、誰が見てもわかりやすくサブカルテに記録して引き継いできたからだと考えています。 乳歯の萌出を機会にう蝕予防での通院を始め、永久歯列が完成する前にブラッシング習慣や甘味制限の重要性を理解してもらうことが重要です。それにより親元を離れた後も、生活習慣としてう蝕予防のためのブラッシングが継続できると考えています。 前任者がベテランの歯科衛生士で、患者さんとの信頼関係が強いことは、担当を引き継ぐ際の高いハードルとなり、私でよいのかと不安に感じたり、患者さんとの良好な関係を築くまでに時間がかかったりすることがあります。しかし、患者さんとの長いお付き合いのなかでは、1人の患者さんに携わる歯科医師・歯科衛生士は1人ではなく、むしろ引き継ぎしながら担当者が変わっていくことが多いのが現実です。 サブカルテの情報からより深く患者さんについて理解でき、患者さんとの信頼関係構築に伴って自分流に変更していくことが必要です。患者さんのライフステージに合わせた臨機応変な指導のためにサブカルテを有効活用しましょう。サブカルテは引き継ぎの要!
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