第4回セルフトレーニング専門家のアドバイスやサポートがなく、トレーニングの正解がわからなかった図❶ ジム通いに挫折した3つの要因習慣化できない筋トレは辛く、ひたすら己との戦いであり、習慣化が困難であったモチベーションの維持 88 DHstyle 2025 AUTUMN楽しみや喜びを感じるまでに時間がかかり、目標や成果の評価が曖昧で自己管理に委ねられているため、モチベーションの維持が難しかった 筆者はこれまで幾度となくダイエットに挑戦してきました。運動が辛くて断念し、手っ取り早く食事制限に頼る短期決戦を何度も経験しました。その瞬間は一時的な達成感に浸るものの、暫くすると気持ちが緩み、気づけば元通りの習慣に逆戻りしてしまう、これぞ“ダイエットあるある”のリアルです。読者の皆さんにもこのような経験があるのではないでしょうか? 筆者は以前、近所にトレーニングマシンが揃ったジムがオープンしたのをきっかけに、CMで見る引き締まったボディに憧れ、意気込んで入会しました。最初の1ヵ月は8回ほど通ったものの、その後は徐々に回数が減り、その後の5ヵ月は幽霊会員になってしまい、結果的に8ヵ月で挫折してしまいました。情けない結果ですが、この経験を振り返ることで、人がモチベーションを維持し続け、目標を達成するための秘訣がみえてくるように思います。筆者がジム通いに挫折した原因として、3つの要因が思い浮かびます(図1)。 たとえ短期間で目標を達成できても、その成果を維持するには何が必要なのでしょうか。重要なのは「何のために痩せたいのか」という明確な目的を持ち続けることですが、“言うは易く行うは難し”が現実です。ダイエットの話が長くなりましたが、実はメインテナンスにも同様の課題が浮かび上がってきます。 OHI(口腔衛生指導)は、患者さんと指導する側の歯科衛生士双方に課題があると思います。今号では、筆者が日々のOHIにおいてとくに重要視している3つのポイントに絞り、その秘訣をご紹介します。 OHIにおいて筆者が重要視していることは、①わかりやすい改善の目安、②体感から生まれる気づき、③継続を支える仕組みの3つのポイントです。1つずつ解説します。OHIで“外さない"3つのポイント「OHIで“外さない”3つのポイント」
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