正常な経口摂取こそ現代医学の努力目標(点滴・経管栄養が劣る理由)013013図❶ 口から食べることの意義図❷ 「経口摂取と経管栄養」についての議論には、摂取する食物の前提に誤りがある① 嚙む刺激による唾液分泌の促進・口中の自浄作用② 咀嚼機能による脳や感覚機能・顎口腔機能への刺激と活性化③ 食べる楽しみや喜びによる生理的欲求の満足④ 食事中の会話など、コミュニケーションの機会の増加⑤ 精神的充足(副交感神経優位)による酸化ストレス低減から食べる”を最善にもっていくことが、私たち歯科の使命なのです。1は、歯が20本以上ある人の1.9倍高いという報告があります1)。こうしたことから最新の医療現場では、最善を尽くして口から食べられるようにしていきます。身体に必要な栄養摂取方法として、現在でも経口摂取に勝るものはありません。“口経口摂取と経管栄養との違いについて、よく論じられることがあります(図2)。こ同一の食物を摂取した場合経口摂取Q:同一の食物を“口から食べる”場合、 “歯で嚙む”ことに何か特別な意義があるのか?A:経管栄養との特別な意義・違いは、摂取カロリーや栄養素に関しては、あまりない左図の議論は、同一食物を摂取しているとする前提に誤りがある多くの生活者は経口摂取を営んでいる経管栄養胃瘻経口で栄養を摂取口腔機能依存的趣向 ・ 嗜好的食物・栄養素のセレクションが生じる軟性食材・糖質偏重食タンパク質低栄養食バランス栄養食 “経口摂取と経管栄養” 議論のなかの誤り
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