体脂肪量さらに増嚙む機能だけが回復すると…体脂肪量基礎代謝骨量筋肉量栄養バランス食事バランス咀嚼機能体脂肪量基礎代謝骨量筋肉量栄養バランス食事バランス咀嚼機能歯を失うと…基礎代謝骨量筋肉量栄養バランス食事バランス咀嚼機能 不適切な食習慣の見直しには、 補綴栄養学~適切な食習慣へ移行するために~低下悪化回復悪い食習慣現状のまま奥歯を失う嚙む機能が衰える(オーラルフレイル)うどん・パン・ご飯など軟らかい食事が続く(糖質偏重食)カロリーは充足でもタンパク質低栄養の状態サルコペニア(骨格筋減少症)ふらつき・つまづき寝たきり・要介護状態に053図❶ 嚙む機能を回復させても、偏った食習慣が元のままではますます体組成が崩れていく。保健指導ではこの食習慣を見直して体組成を改善する 減減増3奥歯のない人は、麺類やカレーなど、食べやすいものを嚙まずにそのまま丸呑みしてしまいがちです。野菜や肉類は嚙まないと食べにくいので、なかなか食卓に上らなくなり、そのような食生活が普通になってしまいます。こういう食習慣が身についた患者が、いざ義歯やインプラントを入れて、嚙む機能が十分に回復しても、正しい食の知識がなければ、元の丸吞みや糖質偏重食の習慣はそう簡単には変えられないでしょう。嚙めるようになった歯で好きなラーメンやうどんを掻き込み、ますます肥満と高血糖に拍車がかかって体組成崩壊という事態になりかねません(図1)。せっかく咀嚼機能を回復させても、健康が損なわれてしまったら意味がありません。 栄養指導が必須
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