歯科で活躍する管理栄養士 栄養指導・必携マニュアル
13/20

歯科で見つけるサルコペニア・フレイルサルコペニアの典型的な体型理想的な体型043図❶ サルコペニア体型と理想的体型の80歳前後の女性2人の体組成・筋力・咀嚼機能等の比較73歳女性測定項目18.225.9%22.4kcal/kg/日13.9kg26.2kg1.54kg15.0kg12.0kg0.4a.u.5㎜Hg左右差血圧3㎜Hg以内16Kpa33.5Kpa90mg/dL咀嚼機能値160mg/dL  男性: 34cm未満  女性: 33cm未満1(アジアのサルコペニアワーキンググループが2019年に報告した診断方法)です。サルコペニアの診断は筋肉の力・機能・量の3つの観点から行いますが(図2)、その判定における必須条件は「骨格筋量の減少」です。筋肉の力(筋力)は握力から判定します。筋肉の機能(身体機能)は、6m歩行での歩行速度、5回椅子から立ち上がるテスト、SPPB(short physical performance battery, 身体機能評価バッテリー:バランステスト、歩行テスト、椅子立ち上がりテストの3つをスコア化)のいずれかで計測します。骨格筋量はDXA法(二重エネルギーX線吸収測定法)やBIA法(生体電気インピーダンス法)を用いて測定します。DXA法やBIA法を使った骨格筋量の検査は、設備の整った医療機関でないと受けられないので、まずは簡単に筋肉量や筋力の低下がわかる方法を使ってみましょう。①下腿周囲長(ふくらはぎの最大周径)の計測73歳女性81歳女性81歳女性BMI23.533.8%24.6kcal/体脂肪率基礎代謝基準値骨格筋量筋肉量推定骨量握力(右)握力(左)kg/日16.7kg30.0kg1.76kg20.1kg18.9kg0.52 a.u.AGE舌圧2.簡単なサルコペニアの評価方法

元のページ  ../index.html#13

このブックを見る