図❶ 院長、お話があります休日返上で知識も技術もアップデートしている。経営も数字を見て、設備投資や採用にも頭を悩ませている。患者さんのため、スタッフのため、医院をよくしたいという思いで、毎日全力で走っている。それでも、なぜか心は休まらず、常に「人」のことで疲れている。そんな感覚を抱えている先生が多いのではないでしょうか。不思議なことに、疲労の原因は売上や患者数ではないことがほとんどです。忙しい日が続いても、診療がうまくいっているときはまだ踏ん張れます。しかし、スタッフの不満や感情、期待と現実のズレが表面化した瞬間、一気に精神的な消耗感が押し寄せてきます。「自分はここまでやっているのに、なぜ伝わらないのか」、「これ以上、何をすればいいのか」と、答えのない問いを抱えることになります。歯科医院の院長は、医療者であると同時に経営者です。しかし多くの院長は、開業したその日から突然「人を雇い、人を守り、人をまとめる立場」に立たされます。誰かに教わったわけでもなく、正解を知っているわけでもありません。それでも、院長だからという理由で、すべてを受け止める役割を担うことになります。「スタッフの不満を聞くのは院長の仕事」「最終的に責任を取るのは院長」そう自分に言い聞かせながら、気づけば感情の受け皿になり続け、疲弊していく。頑張りすぎる院長ほど、「自分が耐えればいい」、「自分がうまく立ち回ればいい」と考え、さらに無理を重ねてしまいます。121 人材は歯科医院最大の課題
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