図❷ 最後臼歯の遠心部に水平切開、大臼歯部は歯肉溝切開を行い、FGF-2製剤(リグロス:科研製薬)と人工骨(サイトランスグラニュール:ジーシー)の併用による歯周組織再生療法を行っている図❸ 術後1週間経過時に創部哆開を起こした図❶ 初診時の口腔内およびデンタルX線写真。最後臼歯の遠心部には付着歯肉が存在せず、深い歯周ポケットを伴う骨縁下欠損がデンタルX線写真から確認できる提供症例:最後臼歯遠心部に対する歯周組織再生療法後に術後感染を生じた症例49② 咀嚼時や開口時には、周囲筋の影響を受けて創部が動揺し、創部哆開のリスクが高まる(図1〜3)。③ 最後臼歯遠心部は器具操作性に乏しく、従来のアプローチではデブライドメント不足が生じやすい。 参考症例では、術後に創部哆開が生じ、細菌感染を認めた。原因として、遠心部では付着歯肉が乏しく、歯槽粘膜上に切開線を設定せざるを得なかったことが挙げられる。その結果、筋線維の牽引を受けやすくなり、創部哆開を招いたと推察される。さらに、切開線が骨縁下欠損部の直上に位置していたことも、創部への細菌侵入を容易にし、感染を助長した可能性がある。 L-EPPTは、下顎最後臼歯遠心部において、創傷安定性およびプライマリークロージャー獲得を目的として考案された切開デザインである。 最後臼歯遠心部には歯間乳頭が存在しないため、従来のEPPTやMISTコンセプトをそのまま適応することは難しい8,9)。 そこでL-EPPTでは、最後臼歯遠心の歯肉を広範囲に温存する切開デザインを採用し L-EPPTのコンセプト
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