デンタルダイヤモンド 2026年8月号
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42巻頭特集 前歯部領域の審美性改善を目的に、臨床では医療ホワイトニングとコンポジットレジン(CR)修復を併用する機会が増加している。当院では、歯の色調に関する問題の解決にはホームホワイトニングやオフィスホワイトニングなどの医療ホワイトニング治療で対応し、歯の形態に関する問題の解決にはCR修復を活用した追加型のMI審美治療を中心に対応している。 破折や軽度の歯列不正など、前歯部の審美改善を主訴に来院する患者では、CR修復によっておもに前歯部の形態改善を行うことが多い。こうした患者は、カウンセリングの際に歯冠部の色調改善にも強い関心を示す傾向があり、医療ホワイトニングとCR修復を併用する場面が多くなる。 色調的審美を追求する「歯の漂白」という治療内容に対する患者満足度は極めて高く、歯質保存的に歯冠部の形態的審美を追求するCR修復との相性は非常によいと考えている。 前歯部の審美改善に際し、CR修復の前段階でホワイトニング処置を先行した場合には、漂白後の歯冠部色調に合わせたレジンのシェード選択をすることになる。 近年では、各社のCRシリーズに「ホワイトニングシェード」が用意されている。そのため、フロアブルレジン、デンティンシェードレジン、エナメルシェードレジンなど、それぞれの流動性・光透過性・光拡散性といった特徴を維持したまま、漂白後の独特の色調に適合させることも可能である。 一方で、CR修復により歯冠部形態を復元・修正すると、患者の口腔内審美への意識が高まることがある。その結果、修復後にホワイトニングを希望する可能性もあるため、あらかじめ想定しておく必要があると考える。 ホワイトニング後にCR修復材料の歯質接着性能に与える影響も考慮し、臨床場面ごとに「医療ホワイトニング」と「CR修復」の関係を整理する(表1)。田代浩史Hirofumi TASHIRO静岡県・田代歯科医院ホワイトニングとコンポジットレジン修復を併用したMI審美治療

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